こんにちは。
元北海道池田町地域おこし協力隊、現在は池田町議会議員のkuro隊員です。
秒速5センチメートル
最近まぁまぁ予定がびっしり詰まってて、たまにはアフター5的な時間でもとろうかと思って。
— kuro隊員 (@kuro_ikdcok) 2019年9月1日
できるだけライトな時間を過ごすためにチョイスした"秒速5センチメートル"という映画で普通に泣けた件。
年取ると涙もろくなるって言うけど、ホントそれ。
映画を観なくなって...というか2時間じっと観続ける時間的余裕がなくなって早2年くらい経ったような気がします。
社畜的生活を送っていたころでも週2本は当たり前に観ていたんですけどね。
日常のルーティンなんて場面場面で変わっていくものなのでしょうがないっすね。
"秒速5センチメートル"という映画の感想!
当blogには"映画"というカテゴリが(けっこう前から)ありますが、記事はやっと2本目というテキトーっぷりを露呈しています。
ライトな夜にピッタリ
のっけから映画と関係ない個人的な話でアレですが
最近めちゃくちゃ忙しくて
ですね。
議員にボルダリングジムにボランティアに町の消防団にバイトに社長に、と。
自ら望んで増やしまくった仕事と肩書きだらけではあるのですが、それらが一斉に重なってしまうとにっちもさっちもいかなくなってしまう今日この頃です。
一日に全く性質の異なる仕事を2つ3つこなさねばならないとなると、脳も身体もついていけないことがままありまして。
"次のちゃんとした休みいつよ!"とセルフ社畜な日常を送りながら、たまたま20時に帰宅できる日があったので。
(雑務は山積みだけど)ちょっと小休止を取ろうと思って選んだ映画が"秒速5センチメートル"でした。
ちょうど先日"天気の子"を観てきたところだったので、その残像と言うかなんというか、新海誠氏の作品にアンテナが立っていたんでしょうね。
尺が1時間ちょっとと短く、オススメ作品として表示されていたので深く考えずにチョイスしました。
氏の作品、けっこう観ています。
"サマーウォーズ"も"おおかみこどもの雨と雪"も"バケモノの子"も観ているのに、まだ"君の名は"だけは観ておりません。
そのうち観ようとは思っていますけどね。
(そのうちがいつかは知らんけど...)
で、本題。
秒速5センチメートルのザックリとした感想ですが。
こどもにとっての距離感
と
即行動の重要性
をとても感じました。
とても。
こどもにとって物理的な距離の残酷さ
極力、ストーリーのネタバレとならないように書きますが、ネタバレになってしまっていたらすみません。
また、あくまで個人的な感想であることも付け加えておきますね。
ザっとあらすじから説明すると。
この映画はそれぞれ視点と時期の異なる3話から構成されています。
1話「桜花抄」では主人公である貴樹と明里の出会いと別離。
2話「コスモナウト」では貴樹を想う花苗視点で描かれる青春。
3話「秒速5センチメートル」では明里を求めながら現実に呑み込まれていく貴樹と、思い出をふっきり現実を生きる明里の現在。
幼馴染的な男女が離れ離れになって大人になるまでの道筋と、大人になってからの現実と思い出の葛藤なんかがテーマなのかな、と。
ちょっと言い換えると"メソメソしている主人公が過去を引きずってこじらせ気味に生きるライフストーリー"的な映画です。
...いやね。
言葉はアレかも知れないですけどね。
普通に面白かったですよ。
前述したように、印象に残ったことの一つは"こどもにとっての距離感"です。
1話にて主人公とヒロインである貴樹と明里は、小学校卒業と同時に親の転勤により離れ離れになってしまうのですよ。
貴樹は東京に残り、明里は栃木へと引越し。
大人にとっては電車や車、あるいは飛行機に乗って数時間の距離なんて、さほど絶望的なものではないでしょうけどね。
自分のお金と時間でその距離を越えていけないこどもにとっては、まるで"もう2度と会えないんじゃないか"ってくらいに感じられるものだったなぁ、と。
たまたまkuro隊員もこどもの頃、親友や好きだった女の子と転勤によって会えなくなる、という経験があったりします。
大人になった今では"地球の裏側に行く訳でもなし、たったその程度の距離なんて別にw"と思えますが...。
たしかに当時は"もう会えないかもしれないんだ"と痛烈に感じていたよなぁ、と。
その気になれば”北海道の端から端までだって飛行機に乗って東京だって大阪だって、大人になったら簡単に行けるんだぜ”というのはこどもの頃にはやはりわからない訳で。
そんなことを思い出して、なおさら貴樹と明里の距離に対する絶望感には共感できましたねぇ。
まずそれが一つ目の泣きポイントです。
こじらせる前に即行動せよ
そして二つ目の印象として...。
これはもう大多数の大人が後悔交じりの経験から感じることだと思うのですが
言いたいことあるなら言っとけ
ですかね。
なかなか思春期の真っ只中にいる若者には理解できないかも知れませんが、あえて現実におきかえて言葉にするとですね。
"あの時伝えられなかった想いを今こそ伝えたい..."なんてセンチメンタルは
いらねぇ
って話です。
あくまで現実において、の話ね。
この映画はセンチメンタル全開の映画だけどそれはそれで面白い、という前提の上での現実の話、というかkuro隊員の雑な感想ですからね。
現実にはキレイゴトなんてあんまりいらねぇんですよ。
伝えられなかったフラグを回収できるドラマチックな展開なんてそうそう起こるもんじゃねぇんです。
どんなに無様でも言ったもん勝ち...というか
行動しなきゃ権利すら得られない
のが常じゃないっすか。
特に異性に対して
言いたいことがあるなら
即言えや
ってことなんです。
kuro隊員が言いたいことは。
思春期特有のデリカシー
を一切無視した意見で恐縮ですが、ホントにそう思いますねぇ...。
で。
映画に話を戻すとですね。
貴樹は想いを伝えられずに明里と離れ、その後ようやく訪れた再会のチャンス時に、本心を綴ったであろう手紙を失くしてしまうという残念な様子が描かれています。
なんなら明里も本心を綴ったであろう手紙をカバンから出せずにいます。
これがもう
ホントもどかしい
のですよ。
どうして手紙じゃなくて自分の口から言わねぇんだ、と。
百歩譲って"恥ずかしいから手紙で!"はまだわかる。
でも文字で伝えることすら叶わない(手紙を失くした&渡せなかった)なら、もうなんでもいいから言っちまえ!と思わずにはいられないのですよ...。
デリカシーのないおっさんの意見でアレですけどね。
で、結局。
その想いを伝えられなかったことで、多少なりとも貴樹のその後の人生観というか恋愛観は固まってしまったようで。
過去をこじらせ、こじらせたなにかすら忘れ、現実に没頭...というか忙殺される日常を送る,,,じゃなくて送らざるを得ないような雰囲気があります。
ぶっちゃけた話、
行動してケリつけてりゃ
良くも悪くも終わっていた話なんですよ。
アレですよ。
とにかくもう貴樹の行動・言動や生き方が不器用すぎるんですよね...。
なんかいちいちもどかしくて、
自分にもそんな苦い思い出があったなぁとか、
大人になったら簡単に会えるから大丈夫とか、
そんな悲壮な決意で仕事してもつまんねぇぜとか、
30歳過ぎても価値観なんて変えられんだぜとか...
そんなツッコミどころばかり目について
泣けたわ。
...えぇまぁ恥ずかしながら
泣けたわ。
散々現実的なこと言っておきながら
ガッツリ共感
した上で
泣けました。
アニメって侮れないもんですね。
"貴樹よ、どうしてもっと器用に生きられなかったのだ..."と。
そのもどかしさに共感できる男性なら
まぁ泣けるぜ
と言っておきます。
ただしあくまで映画としての感想とは
即行動しとけ
ってことですからね!
最後に
映画だけじゃなく、小説とマンガにもなっているようです。
kuro隊員は間違いなく
どちらも読まない
ので、読んだ方はぜひ感想を教えてくださいませ。
あ、ちなみに。
タイトルである"秒速5センチメートル"とは、"桜の花びらが舞い落ちる速度"だそうです。
"それがこの映画において何を意味するのか?"はご自身で観た上でお考え下さいませ。
ではまた(^O^)/