こんにちは。
北海道池田町地域おこし協力隊、任期2年目のkuro隊員です。
視察2日目
記事の更新が全く追いついていませんが、出張レポート第2弾です。
本日4時間かかって出張報告書と旅費の精算を終えましたが、ボリューミーな仕上がりとなりました。池田町役場では報告書を「復命書」と呼んでいますが、役場の共通ルールなんでしょうかね?札幌の区役所では報告書だったような気がしますが、まぁどっちでもいいですね。
視察1日目はコチラ↓
2日目:岡山県倉敷市~香川県直島町
アートの島、直島
すっかり気に入った美観地区に後ろ髪引かれながらも次の視察地へ。1日目は飛行機で空を飛びましたが2日目はフェリーで海を越え島へ。
香川県直島町。香川県の離島といえば小豆島が有名でしょうか。牛の形をしたオリーブオイルが名産な島。ここも訪れたかったのですが、工程上不可のため泣く泣くカット。
岡山県宇野港からフェリーでアクセスします。いつもフェリーに乗る前はテンションが上がる男、kuro隊員。
なおフェリーの乗客は欧米系のインバウンドが半分以上。すごいな直島。
直島は人口約3,100人、面積は14,22㎢の小さな島。地方の例に漏れず、人口は40年で約半分にまで減少。しかしこの島は突き抜けた取り組みで賑わいがある。
島が丸ごと美術館な島
㈱ベネッセと公共財団法人福武財団が推進する取り組み。島内は大きく3つのエリアに分かれており、それぞれでアートが楽しめる。
- 美術館エリア
3つの美術館があるエリア。ホテルと美術館が一体となったベネッセハウスミュージアムには是非一度泊まってみたい。今回の視察では時間の都合でスルー。しかしこの黄カボチャだけはどうにか見た。
- 宮ノ浦エリア
多分一番フェリーが往来する港があるエリア。港には大きな売店があり、お土産を買うなら便利。ここも時間の都合でサックリとしか見ていないが、塩サイダーだけは買ってみた。
- 本村エリア
"もとむら"ではなく"ほんむら"と読みます。kuro隊員は現地に着くまで頭の中で"もとむら"と呼んでたのは内緒。ここの取り組みが今回の視察のメイン。
家プロジェクト
空き家が地域資源に
本村エリアにある空き家を残すため、大胆にアート作品に作り替えてしまおうというプロジェクト。美術館のようにしっかり見せるアートではなく生活の中にアートを織り込んだ、まさに地域資源を活かした素敵な取り組み。
大物建築家の安藤忠雄氏も携わっており、kuro隊員が好む泥臭さというよりは壮大なスケール。簡単に真似できるものではないが何か新しい活動へのきっかけとして、非常に参考となった。
本村エリアには現在7軒の空き家アートがあり、内部まで鑑賞するためにはチケットを購入する必要がある。中には時間交代でしか鑑賞できないものや事前予約が必要なものもある。
内部は写真撮影禁止のため、撮影は外観だけ。内部のアートさは目と心に焼き付けましょう。
のれんプロジェクト
実は家プロジェクトそのものより、こちらの方が面白く感じた。
染織家の加納氏が手掛けたのれんを島内の民家やミュージアムにかけるというもの。kuro隊員の文章力のせいで、文字にすると大した事ない取り組みに聞こえてしまいますが、これぞ住民の理解を得たまちづくり。
一つのプロジェクトとして動き出した以上、元々美術館目当てに来町した人もせっかくだから観ていこうとなる訳で。一般的な感覚で言えば自宅の前に観光客が集まってガヤガヤ騒いでパシャパシャ写真撮ってたら不快じゃないでしょうか。
しかし島が賑やかになる事を歓迎している住民だからこそ、のれんをかけてプロジェクトに参加し「今まで寂しかった島が賑やかになったんだから、写真撮られるくらい安いもんだよ」と言えちゃう理解の深さ。これこそまさにアートという外部の要素と住民が一体となったまちづくり。素晴らしい。
島中を探索する時間は無いため、フェリー出航時刻ギリギリで乗り込み香川県高松市へ。少ない空き時間でちゃっかり讃岐うどんを食す。
うどんバカ一代の釜揚げバターうどん。超うまい。
四国高知県へ向かう
本日の宿泊地はゲストハウス縁
高知県越知町片岡という山奥のゲストハウス。細い山道を「この道で本当に合っているのか...?」と不安を覚えながら登っていくと、点々と建っている民家の一つに看板が。
これは秘境感たっぷり。そのスリリングさがkuro隊員好み。
このゲストハウスは越知町の協力隊OBである金原氏が作り上げたもの。協力隊でありDIYとクラウドファンディングを活用した点に興味を惹かれ視察先に選定。
実は2016年に上士幌町で開催されたクラウドファンディングの勉強会にて、金原氏の発表を拝見。kuro隊員と年齢も経歴も近く、そして自らを「ノースキル」と評するあたりに非常に共感。
建物はもちろん古民家。なんと窓にガラス戸が無いというから驚き。
共有スペースは広め。座卓が2台あり、大人数の宴会もできそう。
そして外には景色と星空を眺められるハンモックと、クラウドファンディングを見事成功させて作られた五右衛門風呂と渡り廊下が。これらもDIYで作ったというからすごい。なお五右衛門風呂は体験式なので、薪で火を点ける所から楽しめます。
のんびりしたくなるハンモック。
そして五右衛門風呂。
金原氏に聞いたアレコレ
色々聞きましたがリアルな話もあるので詳細書きすぎないよう箇条書きで。
- 建物は賃貸よりも購入を勧める
- 地域住民が泊まりに来てくれた
- リピーターもチラホラ
- airbnbはまだ実績無し
等々。貴重な情報に感謝。
意外だったのが地域住民が泊まりに来た、という点。まさか近くに家を持つ人が来るとは想定しておらず、急遽住民割りを作ったとか。
それだけ金原氏と縁が地域に溶け込んでいる証拠だと感じます。
翌朝記念写真を撮ってお別れ。また来たい。
隙間を縫って高知県観光
絶品カツオのたたき
金原氏オススメのひろめ市場のやいろ亭へ。市場自体は観光客で賑わっていますが、やよい亭は地元の人イチオシのお店。早速カツオのたたき定食とうつぼの唐揚げを注文。
カツオの分厚さがすごい!塩をまぶしてスライスしたにんにくとわさびで食す。このマリアージュは素晴らしい。こりゃビール飲みたい。日本酒でもいい。
沈下橋
いわゆる「もぐり橋」。池田町にも昔は沈下橋がありドリカムの歌詞にも登場、しかし今は立派な鉄橋に作り変えられており、その姿は見られず。
高知県の仁淀川、四万十川には多数の沈下橋が残っているが、四万十川は越知町から1~2時間かかるため断念。仁淀川に架かる2本の沈下橋を見学。
川の水面が近く、こりゃ確かに増水したらすぐに沈むであろうと思いながら越知町を離れます。
最後に
視察2日目はこれにて終了。
殴り書き感が否めないですが、学びを交えた視察まとめ記事はちゃんと書きますので...。
ではまた(^O^)/