こんにちは。
北海道十勝地方池田町地域おこし協力隊、残り任期は8か月のkuro隊員です。
美瑛ハーフレポ
完走。
— 黒田知樹 (@kuro_ikdcok) 2018年6月10日
サブ110どころか危うくサブ2すら逃すところ。
心臓破りの坂をはじめとしたアップダウンだらけのコースは、シーズン1発目に走るべきコースではない!という言い訳をさせて下さい。 — 場所: 道の駅 びえい「白金ビルケ」 https://t.co/8QKGch0H2t
2018年シーズン1発目のハーフマラソン!
走ってきましたよ!
1か月も前の話だけど!
もう冒頭のツイートで結果はバレてるけど、丘のまちびえいヘルシーマラソンの雑なレポをどうぞ!
渾身のプレイリストはコチラ↓
4時間かけて作成したプレイリストが、後半は役立たずに終わったトラブルについては、追って説明したいと思う。
いざ美瑛へ
とりあえず、池田-美瑛間は片道2時間半くらい。遠いね。
6時出発の8時半ちょい到着、出走は10時半なので余裕はあるけど、駐車場の混雑やスタート地点への移動を考えると、ちょうどいいくらいの計算で予定を組む。
前日はボルダリング当番やロゼロックフェア関係で、協力隊の仕事は休日だけど12時間拘束という、早起きできるか不安でたまらない状態。
もうそんな予定組んじゃった時点で、これはタイム出なかった時の言い訳にしよっとなんて考えたゲスな男、kuro隊員。
しかし!
「美瑛観光ついでにマラソン応援するから乗ってきなよ」と、運転を買って出てくれる同行者がいたため、残念ながら言い訳にできず非常に助かりました。ありがたや。
当日朝、自分で6時出発と言っておきながら準備が間に合わず15分も待たせちゃったけどね!最悪だね!
到着~出走前
kuro隊員の準備遅れによる遅延がありながらも、無事に美瑛に到着。
スタート地点までのバス乗り場付近で降ろしてもらい、ワクワクと不安が入り混じった足取りで歩く。
バス乗り場=ゴール地点なので、立派なゲートを見つけて思わず一枚。
いい天気!そして人多いよね!
元々参加者が多いレースとは知っていたけど、こんなに人多いと走りにくそうだなぁと人嫌い思考を働かせながら、バスに揺られること10分ちょい。
バス車内では、前の座席に座っていた若い男性二人の会話を盗み聞き。
いや別に聞き耳立ててる訳じゃないから。勝手に聴こえてきただけだから。
A君「美瑛でランチのオススメどこ?」
B君「んーじゅんぺいが有名かなぁ」
A君「へーそうなんだ」
二人「......」
A君「旭川って出会いある?」
B君「んーまぁ合コンとかは結構あるよ」
A君「へーそうなんだ」
二人「.......」
A君「旭川から美瑛通うのって大変じゃない?」
B君「んーまぁ慣れれば30分で着くよ」
A君「へーそうなんだ」
二人「......」
会話弾まねぇなおい。
次どんな質問するのよA君!とか勝手に楽しみにしている内に、バスはスタート地点付近に到着。
どんな顔してるか見たかったけど、停車して早々に降りて行った二人。
若者たちよ、束の間の楽しみをありがとな。そして健闘を祈る。
スタート地点は、2018年5月にオープンしたばかりの道の駅、びえい白金ビルケ。
有名な青い池の近くです。これは人集まってお金落ちそうな気がする。
道の駅の写真?撮り忘れちゃったよ!
バスを降りて歩くこと数分。スタートゲートが見えてきた。
足を止めて撮影するランナーたち。kuro隊員もblog用に撮影。
この先に手荷物預り所があり、その付近の芝生でストレッチをするランナーたち。
できるだけ人の少ない場所でストレッチしながら、スタート前にタバコ1本吸いたいなぁ灰皿ないかなぁなんてランナー失格の願望に支配されるkuro隊員。もうスタート前から敗北してるよね。
スタート
ギリギリまでストレッチして、いざスタートラインに整列。
見落としかも知れないがタイムごとにスタート位置が決められていないので、ちゃっかり真ん中より前にてスタンバイ。
靴紐チェック、サングラス装着、水分摂取、プレイリスト確認を行う。
スタートは10:30。現在時刻を確認すると10:28。
いよいよこの時が来たか...と大して練習してないくせに戦場に向かう兵士のような心境で、スタートの合図を待つ。
渾身のプレイリストが入ったWalkmanをポーチにしまい、サングラスの位置を調整する。実はサングラスかけて走るの今回が初めてなんだよね。本番で急に慣れないことするもんじゃないね。
俺「目標タイムは?」
俺「1:50:00!!」
という脳内の自問自答を一瞬で終える。
あとは高らかなスタートの合図に合わせてWalkmanの再生ボタンを押すのみ...そして押したら最後、厳選された流れる音楽に身を委ね、俺は1:50:00という時間を走り続けるマシンになる。ただひたすらゴールを目指し、無心で走り続けるマシンなんだ。そうに違いない。
と思っていたら、拡声器から拍子抜けするアナウンスが流れる。
えー路線バスの都合により、
スタート時間を遅らせますー。
だってさ!!
苦笑交じりにどよめく周囲。
まぁ公道を走らせてもらうんだから、しょうがないよね。運営側も大変だ。
待つこと数分。
テンションを再び整える。慣れないサングラスをまたいじる。いつスタートなんだとソワソワし始める。
5分遅れの10:35に無事スタートできました。
スタート~5kmらへん
綿密に練り上げたレースプラン通り、前半は飛ばし過ぎず抑え過ぎず、気持ちよく走る。プレイリストからは1曲目の風の日(ELLEGARDEN)が流れている。
片側一車線の並木道を、結構な人口密度の中で走る。
とにかく下り基調の前半、まずは5km地点までのペースを整え、身体が完全にほぐれたら10km地点(心臓破りの坂)までに少しタイムを稼ぐ。
コースの標高差がエグいので、無茶すれば体力が底を尽くのは目に見えている...。
走ること約10分。
ぼちぼち2km前後だろうかと、プレスファクトリー(The Birthday)の淡々としたメロディーの如く淡々と走る。
身体の調子はどこも悪くない。
呼吸もそんなに乱れていない。
サングラスもそんなにズレていない。
ただ周囲に人が多いので、抜いたり抜かれたりと視覚的には忙しい。
左右に避ける動作を減らすため、できるだけ道路の端を選んで走る。
さらに走ること約10分。
予定では4km前後のはず。
流れてくるのは南南西に進路をとれ(ザ・クロマニヨンズ)。
ハッ!ハッ!ハッスルっする!のかけ声につられ、気付かないうちにこの辺からペースが上がっていったんだろうね。
あれほど前半は抑え目にと決めていたって言うのに。
ちょっと急いでいるかな...?という感じで5kmの看板が見えてくる。
ここからはタイム稼ぎゾーン。
5km~10km(心臓破りの坂前)
ペースは速めだけど身体は好調。
抜き去る人数がどんどん増えていくことに多少不安を感じながらも、無理してる感は無いので脚の進むままに走る。
8kmあたりで、同行者が写真を撮ってくれていた。
自分の走る姿って初めて見た訳だけど、
アレだね、"逃走中"の鬼の人みたいな格好してんだね。
もうちょっと明るい色のウェア着てみようかと思ったわ。
それはさておき。
想定内のことなんだけど、厳密にプレイリストの構成を覚えているわけもなく、この曲で確か〇〇分くらいだったよな程度の認識しかない。
ただし区間の切り替わりごとに、曲の雰囲気がガラッと変わるように並べているので、あ、この曲が始まったらペースUPだ、とか心臓破りの坂突入だ、とかは覚えている。
心臓破りの坂が10km地点くらいからで、到達時の想定タイムは0:51:00くらい、そこで流れるのは1989(the pillows)。
その構成は間違いないはず...なんだけど、1989が流れる遥か前に、10kmの看板、続いてそれと思われるエゲつない坂道が目に入る。
まぁまぁ消耗してきた頭を働かせて現在のタイムを計算してみるが、速い。
どう考えても速い。
もしかして10km到達で50分かかってないのでは...?
10km50分弱ってことは20kmで100分でゴールは105分=1:45:00...?
これはサブ110余裕で達成できるパターン...?
時計を着けて走っていれば一瞬で解決する迷いだけど、逆に時間に振り回されそうなkuro隊員はレース中にはほぼ時計を見ない。コースに設置されている場合は例外だけど。
とりあえず、タイムを荒稼ぎできたことを確信する。
そして同時に、前半こそ下り基調だが後半がアップダウン祭りのコースだったことをスッパリ忘れている。
思い浮かんだのはただ一つ、とてもシンプルなことだった。
心臓破りの坂さえ突破すれば俺の勝ちだ!!
とね。
ホントにバカだねコイツは。
心臓破りの坂
ここが最大の難所。心臓破りの坂。
元々ここは抑え目で突破するプランだったけど、タイム的には想定以上に余裕あるからホントにゆっくり無理しないペースで、楽に登ってやろうかな~と楽観視。
でも違った。
全然違ったよ。
いざ登り始めて30秒もすれば、自分の考えの甘さに嫌でも気付く。
脚が前に進まないよ...!
単純に斜度もそこそこあったんだろうけど、問題はそれ以前にあった。
考えてみれば、直前まで約10kmもの距離を平坦~下りのコースを走ってきたのだ。
大きな負荷がかからない状態でスイスイ走って、タイムも出る。
身体が楽を覚えてしまっていた。
坂の傾斜がキツいうんぬんではなく、脚に、いや脳に刷り込まれていたのだ。下りで楽して走った感覚を。
人間、ぬるま湯に浸かっているとダメになるとはこういう事なのか...。
ふくらはぎがパンパンに張って激しく熱をもっている。
心臓なんかよりもふくらはぎが先に破れちゃう...いやそれどころかこのままじゃあ破裂しちゃうぞ、と。マジで。
破裂寸前の水風船のような両ふくらはぎを引きずりながら、歩行同然のペースで坂を登り続ける。
増田明美さんとハイタッチできるチャンスだったらしいが、近付くために進路を変える余裕など無かった。そもそも顔を知らないので、どこにいたのかもわからなかった。
8合目だか9合目だかの看板の前で、流れていた1989(the pillows)がラストの大サビに突入する。
穏やかだった曲調が一転、オクターブの上がったメロディーを叫ぶ山中さわおの声。これまでの彼らの苦労も喜びも、全てをぶつけるかのような強い声。
余裕だった前半から一転、息の上がった身体をどうにか支えるkuro隊員の両ふくらはぎ。これまでの自分の過信も練習不足も、全てを露呈するかのような弱い両ふくらはぎ。
そんなこんなで、心臓破りの坂を登り終えたのは恐らく1:00:00ジャストくらい。
前半で稼いだタイムを、見事に全て使い果たしちゃったよ!
でもまだ想定通りのタイムに戻っただけだから、後半も想定通りのペースで走ればサブ110狙えるのでは...って思うしょ?
それは無理。無理無理。
なぜならこの坂で使い果たしたのは、稼いだタイムだけじゃなくて
体力も使い果たしちゃったからね。
俺「目標タイムは?」
俺「....2:00:00以内」
という脳内の自問自答を一瞬で終える。
これ心臓破りの坂じゃねぇよ。
ふくらはぎ破裂の坂に改名しろ。
心の中で幼稚な悪態をつきながら、あとはもう惰性で走るのみ。
11km~ゴール
すっかり体力を使い果たし、タイムも遅れ始め、サブ110は無理っぽいなと諦めた。
しかしそういえば、ペースもプレイリストも、元々サブ110用(1:50:00)で組んだもの。
多少遅れたとしても、あわよくば1:55:00(自己新)くらいでフィニッシュできるんじゃねぇかと、こんな悲惨な状況下でもポジティブシンキングを止めない自分がわりと好きだ。わりと。
今までのレースもなんだかんだ後半のスパートで巻き返すパターンが多かったし、17kmくらいまでダラダラ走っていれば両ふくらはぎも回復するだろ、とね。
しかし身体はもう限界だった。
気温が上昇してきたせいなのか、全身が熱い。給水所の水をかぶりながら、熱中症になったらどうしようとビビる。
慣れないサングラスがうっとおしくなったので外してみたら、久しぶりに裸眼となったギャップで、視界の眩しさに驚く。あまりにも世界が白く見え、なんかクラッといってしまいそうだったので慌ててサングラスをかけ直す。うっとおしいなんて言ってごめん。
ふくらはぎ破裂の坂(心臓破りの坂)以降は、もう思い出したくないくらい辛かったので色々端折るけど、
最後までペースは戻らなかったよ。
おまけにプレイリストがちゃんとWalkmanに転送されていなかったのか、17km地点くらいでラストの悲しみの果て(エレファントカシマシ)が流れ始める始末。
焦るって。
あと4kmあるのにもうラストの曲=1:51:00?
もうグダグダだよこんなん。
この記事もグダグダになってきたので、この辺で結果いくよ。
完走
完走タイムは1:59:59。
通算5レースに出場した中で、下から2番目という残念な結果に終わる。
危うくサブ2すら逃してしまうところだった...。
完走直後の力尽きた様子の写真もいただきました。
準備も練習もろくにしなかったクセに、全力を尽くしたけどダメだった悔しいです...みたいな顔しやがって...。
まとめ
まとめると、
- タイムを狙えるコースではない
- 景色は間違いなく良い
- プレイリスト等の準備と練習しっかりやれ
- 心臓破りの坂はふくらはぎ破裂の坂に改名すべき
です。
完走後は遅めのランチして
温泉入って帰りましたとさ。
なお、スタート地点へ向かうバス車内で耳にしたB君おすすめの"じゅんぺい"というお店はホントに大人気で、パッと見て10組待ちくらいだったので断念。
以上!
最後に
こんなにキツかったのは、初めてハーフを走った中標津(2016)以来でした。
来年以降は美瑛に出るとしても、クォーター(10km)でいいかな...。
次回は8月の根室!
美瑛から1か月経った7/6時点で1回しか練習できてないけど、懲りずにサブ110目指しますから!!
ではまた(^_^)/~
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