こんにちは。
北海道十勝地方池田町地域おこし協力隊、残り任期は81日のkuro隊員です。
成長ペースは人それぞれ
そういえば最近"ボルダリング始めて○○か月で○級落とした!"みたいなこと考えなくなったな。
— kuro隊員 (@kuro_ikdcok) 2019年1月9日
一つの目安にはなると思うので、ちょっくらblogにまとめてみよか。
↑のツイートの通りなんですが。
以前は"やった!〇か月で〇級落としたぞ!"的な喜び方をしていましたが、ここ最近は全く考えてもいませんでした。
自分の最高グレードがなかなか更新されなかったから...というのが考えなくなった理由の最有力候補ではありますが、これからボルダリングを始める人にとってガチで経験ゼロから始めて現在進行形で登り続けているkuro隊員の経験は、一応は参考になる情報なのでは、と思った次第です。
だいたい〇か月で〇級落としてきたよって話!
前回の運営記はコチラ↓
参考までにスペック
あくまである個人の一例=kuro隊員の場合なので、平均的なアラサー男性ならこれくらいのペースで上達するとまでは言い切れません。
一応、前提条件として身長体重など書きますが、ホントにkuro隊員はこうだったよーって程度の情報ですからね!
たまたま身長体重が同じくらいって人以外は聞き流してくださいませ!
ではさっそく。
kuro隊員のスペックは
- 身長:175cm
- 体重:61~4kg
- 体脂肪率:13~16%
- スポーツ経験:野球(約10年)・マラソン(約3年)・水泳(4年)etc
- クライミング歴:1年10か月くらい(2017年2~3月に開始)
- 登るペース:週2回くらい
- 手足の長さ:短め(典型的な胴長短足)
- オフトレ:体幹、ランニング(夏季だけ)
- 登るジム:ほぼRED POINT
こんな感じです。
ごく平均的な痩せ型日本人体型と思ってもらえればいいかと思います。
余談ですが、身長は低めに思われがちです。ホント余談なんですが。
原因は顔がデカいなんだろうとは意地でも認めたくないのですが、多分顔がデカいせいです。
成人してからボルダリングを始めるまでの10年くらいは、一つのスポーツに継続して打ち込んだりはしていません。
"なんか身体たるんできたな"って時だけランニングや自重トレーニングで引き締める程度で始めました。ウェイトトレーニングなんて10年以上やってない。
元々はガチの高校球児だった(補欠だけど)ので、スポーツ経験の無い人と比べれば、運動能力に多少のアドバンテージはあったのかも知れませんが。
本格的に登り始めたのはRED POINTを作り始めてからなので、歴は2年弱、ほぼ週2回ペースを維持してきました。
当番としてジムにいることは多いし、教えたり課題作ったりするために登っていることは多いですが、自分の練習としてガッツリ登るのはだいたい週2回ですかね。
オフトレは正直そんなにしていなかったです...2018年になって体幹トレーニングを増やし始めましたが、それ以外はほぼ無し。
登っても登らなくても、ストレッチはよくします。大事。
登るジムは95%くらいRED POINTですね。Mr,RED POINT。
運営に携わっている身(会長)なので当然ですが、たまに隣町のジムに武者修行気分で登りに行きます。月1回以下くらいの頻度でしか行けませんが...。
なおシューズは3足履きました。
- 1~7か月目:アナサジ ハイトップ(FIVE-TEN)
- 8~23か月目:アグロ(evolve)
- 18~23か月目:ブースターS(SCARPA)
アグロとブースターは現役で使用中です。
課題や壁によって履きわけている...と言えたらカッコいいのですが、履いた時の足の痛さや気分で履きわけているのが実情です。
はい。
だいたいスペックなどはこんなもんです。
〇か月で〇級落としたよ!
前置きが長くなりましたが本題いきます。
全てkuro隊員の自分語りです!
6級
- ほぼ初日~1週間くらい
これは成人男性なら普通ですね。
垂壁なんかは初日で落とせましたが、ちょっとでも傾斜があると数日かかったような気がします。
たぶんめちゃくちゃ力任せに腕力とリーチだけで登っていました。
ボルダリング始めたての男子によくあるガムシャラ登りです。
5級
- 1週間~4か月くらい
だいぶ幅がありますが...簡単な5級はわりとすぐ落とせました。
これは成人男性なら普通、もしくはちょっと遅いかも知れません。センスある人は初日でも落とせるかと思います。
6級に比べて距離が遠いとかガバが小さめ、ってくらいの課題はサクサク落としていました。
逆に苦手な課題はいつまでたっても上達せず、4級に手を出しながらトライし続けて結局4か月くらいかかりましたね...。
ホールドで言うとポケットとかピンチ、ムーブでいうとクロスとかアンダーなんかが含まれている課題に苦戦しておりました。
今、ジムスタッフとしてボルダリング歴の浅いお客さんを見ていると、やっぱりガバ以外のホールド保持や基本的なムーブでつまづく人が多いように思います。
アンダー保持のコツやダイアゴナルや足踏みかえ、スメアリングあたりをしっかり意識していれば、だいたいの5級課題は解決するような気がします。
女性は課題によってはリーチで苦しむことも起こり始めるグレードでしょうか。
根気よくムーブを試していけば、男性に比べて時間はかかりますが大半は解決できるはず。
4級
- 2か月~1年くらい
これも幅が相当広いです。
上述したように、苦手な5級課題を落とす前に4級を2本くらい落とせたので期間がかぶっています。
5級以上に苦手な課題のこれ無理感が強かったですね。
この傾斜&距離でカチ保持するの!?みたいな。
苦手な一部の課題以外を落とすと、ついつい3級を触り始めてしまう浮気性だったので、苦手な課題を含めてコンスタントに落とせるようになったのは1年くらいかな...。
この頃になってもムーブ系...というか足を使った体重の分散が苦手でした。
筋力やリーチ的には十分できるはずのムーブが、腕に過重かかりすぎてて手が出ない感じでしたね。
力任せで4級まで登ってきた男子クライマーによくあるパターンじゃないかと...。
あとはスローパーの登場に見事にやられました。
持てねぇ。
ボルダリング歴4か月くらいで4級で壁にぶち当たり、"会長たるものこれじゃいかん"と懸垂でトレーニングを始めました。
4級をオンサイトで落とす方が多くなってきたのは1年ちょっと経ってから...かな?
またもジムスタッフ目線で言うと...4~3級をいったりきたりする人はやはり多いですかね。
平均的には傾斜の弱い垂壁から4級にとりかかって、わりとすぐに落とせても110°以上の傾斜では苦戦、という感じでしょうか。
ランジや距離の遠いデッドが必須な課題になると、女性のリーチ問題がより深刻になってきます。
できるだけ人それぞれのムーブで解決するような課題セットを心がけてはいるのですが...その辺は今後もジム運営のテーマとして考えていきますね。
3級
- 4か月~1年半くらい
書いてて気付いたんですが。
グレードが上がるに連れて期間の幅が長くなっていく法則ありますね。
4か月で最初の3級を落としました。
トラバース課題なので3級にしてはけっこう簡単な課題でしたが...やはり最高グレードの更新は嬉しいもんですよ。
特に始めて間もない頃は"めざせ〇級!"みたいな感じでコソ練に励んでいたからねぇ....。
が、その後は停滞期に入ります。
半年間くらいは月に数本ずつをどうにか落とすようなペースで3級を登り続け、2級に手を出すヒマは無かったですね。
原因はムーブと保持力(技術)。
ヒールフックやデッドポイントが下手くそすぎて、全然手が出ない課題が多数あり"いつになったら落とせるんだ..."と正直思いましたね...。
あとはスローパーとピンチの保持も苦手で、125°で大苦戦しておりました。
ボルダリング歴1年を迎えた頃(2018年2月)にやっと3級オンサイトを達成し、1年半が経つころには(苦手な課題を除いて)頑張ればだいたい落とせるようにはなりました。
頑張れば、と一口に言っても1日頑張るのか2週間頑張るのかムラはありますが..."これ絶対無理でしょ!"と思う課題はほぼなくなりましたね。
いまだに落とせていない課題や、一度落としたのにできなくなってる課題もチラホラありますが...。
今日もまた…。一度は落とした課題が落とせないもどかしさ。#ボルダリング #redpoint #池田 #ジム #bouldering #gym #ikeda #hokkaido
はい、ここからジムスタッフ目線いきます。
RED POINTをメインジムとして登るクライマーさんは正直言って少ないのですが、
ほぼ全員が停滞します。
恐らくここら辺を乗り切れるかどうかが最大のターニングポイントではないか、と思っています。今後も長くボルダリングを楽しめるか否かの。
一つの課題を落とすのに要する時間が増える分、落とした時の喜びも今までの比にならないのではないかと。
本人にとっても周囲にとっても、誰かが挑戦し続けてきた因縁の課題を落とした瞬間は非常に盛り上がります。
だからボルダリングはやめられない...!
2級
- 1年3か月~
2級までくると現在進行形です。
最初に落としたのは"これ3級でもいいんじゃね"と言われていた、RED POINTで一番簡単な2級課題...。
確かに数日打ち込んだだけで落とせたので、kuro隊員自身も肩透かしをくったような感覚がありました。他の2級は全然歯が立たないし。
これは他所のジムで腕試しせねば...と思い立ち、隣町のスポーツクライミングジムで2級課題に挑戦したりしてみました。
この記事を書いている2019年1月現在、落とした2級課題は増えましたが、いまだ数多く残る未完登2級と格闘中です。
ジムスタッフ目線。
まず
課題セットが大変
です。
2級をセットできるということは、最低でも1級以上を落とせるくらいじゃないと厳しいのですよ...。
もちろんkuro隊員には無理っす。全力で組み立てた2級課題がありますが、自分に厳しく作りすぎて自分自身が落とせなかったので(!)、ポンポン本数を増やせないのがツラいっす。
お客さんの方はというと、RED POINTで2級にトライし続ける人はまだいません。
他のジムではそれ以上のグレードを登っている人も来てくれますが、"絶対にここの2級課題落とすんだ!"的に打ち込み続けている人はいないので、特にスタッフ目線で言うこともないのですが。
まぁ100%停滞するとは思いますよ。
1級
- 1年9か月~
そういえば大っぴらには言ってませんでしたが。
わたくしkuro隊員!
2018年12月に!
1級を!
落としましたーー!!
1年9か月かかりました。
もう早いか遅いかは関係無しに、ただひたすら嬉しいもんです...!
とは言っても...。
コンペ課題の1級だったので、そもそも参加者が広く対応できるような難易度だった気がしています。
2級の時同様、1級の中で一番簡単な課題だったというか。
あ、これはNG動画です笑
コンペ前半戦でNGを連発して、後半戦で全力を注ぎ込んだら落とせたのですが、残念ながら動画は無し!
え、通常のジム課題の1級ですか?
まだ触ってもいません。
この意識の低さよ...。
2019年の目標、ですかね。
1級10本は落とすという。
1級に手を出しつつ一番簡単な初段も探します。逃げ腰のわりに最高グレード更新も狙うしたたかさ。
まだ未知の領域なので想像ですが...。
2~1級をある程度落とせるようになると、どこのジムに行っても楽しさが倍増するような気がします。
ジムの課題だけではなく急造課題のセッションの輪にも入っていけることでしょう...きっと。
なにより、自分自身が強くなって広いグレードとバリエーションで課題を作れるということは、お客さんの楽しみと成長を促すことにも繋がります。
"あ、この人あのムーブ苦手だから、その練習になるような課題セットしよ"とサクッとできるようになって...。
自分が〇級到達のためにしてきたトレーニングや、壁に当たった時のリアリティある経験を話せるようになって...。
そこでジムスタッフとしてやっと一人前になれるような気がします...。
一日でも早くそうなれるよう、今日もトレーニングに励みますよ!
まとめ
ダラダラと羅列したのでわかりにくいでしょうから、箇条書きでまとめます。
- 6級:初日~1週間
- 5級:1週間~4か月
- 4級:2か月~1年
- 3級:4か月~1年半
- 2級:1年3か月~
- 1級:1年9か月~
- 初段:2年半※目標!
さらっと初段も入れときました。
冒頭でも書いたように、これはあくまでkuro隊員の例です。
上達ペースは人それぞれなので、成長が早かろうが遅かろうがボルダリングを楽しむ気持ちを忘れずに続けることが、趣味としてもトレーニングとしてもいいんじゃないでしょうか。
また、これは想像でしかないのですが。
最高グレードの更新だけで言えば、できるだけ多くの課題に触れてみることが手っ取り早いかと思います。
4級くらいまでは向き不向き問わずにトライして、3級あたりで壁に当たった時は他のジムに行ってみるなど、自分に合う課題を探してみることですかね。
ただ、長くボルダリングを続け上達していきたいと思うならば、ゆくゆくは苦手課題とも向き合わないといけない日が来るのでお忘れなく!
↑はkuro隊員自身への戒めも込めて...。
最後に
長かったっすね。
こんなに長くなるとは思っていませんでしたが、書き始めるとあの頃の想いが蘇ってきて、ついつい自分語りに酔って書き過ぎました。
自分の歴史を振り返るのも楽しいですが、リアルタイムで共に強くなっていく仲間(お客さん)と切磋琢磨するものめっちゃ楽しいんですよ。
文字(この記事)や動画(Youtube)で経過を記録しておくと、いつの日か振り返ることがいい酒の肴になります。たぶん。
ではまた(^_^)/~