こんにちは。
北海道十勝地方池田町地域おこし協力隊、首肩腰が調子悪いkuro隊員です。
失う心配をしたくない
停電していますが、無事です。
— 黒田知樹 (@kuro_ikdcok) 2018年9月6日
先日の北海道胆振東部地震から数週間が経過しましたが、幸いにも大きな影響を残すことなく日常を生きております。あくまでkuro隊員自身のごく周辺に限って、ですが。
防災に対する意識が変わったのは言うまでもないことですが、それよりも"失う心配をしたくない"というのが正直なところでした。
北海道地震から感じた話...なんだけど地震の話はほとんどしてません!
身軽に生きよう
幸いと言うかなんと言うか、今日は電気を使わない肉体労働予定だったので仕事してきまーす。
— 黒田知樹 (@kuro_ikdcok) 2018年9月6日
地震当日の9月6日はさほど電気を必要としない仕事が入っていたので、停電にオロオロしていてもしょうがないやと普通に仕事していました。
"家を空けている間に本震がきて、大事なものが埋もれてしまったらどうしよう"とも思いましたが、普段から散らかりがちな我が家の整理整頓に着手するほどの時間は無く、"まぁその時はその時だ"と腹を括っておりました。
そもそも"不要なものは買わない&捨ててもっと荷物を減らそう"という考えはあったのですが、基本的に面倒くさがりなkuro隊員はなかなか着手できずにいました。だらしない大人なのでね。
リゾートバイト時代(=住所不定時代)のように、いつでも車1台(コンパクトカークラス)に満載で運べるくらいの荷物しか持ちたくないのに、池田町に移住してから2年半、ふと振り返ればずいぶんモノが増えたもんだ、と。
奇しくも地震当日は複業としてお手伝いしている家屋整理の仕事。
空き家となった家で、恐らく長年しまいこんでいたであろう荷物を引っ張りだしては分別しているうちに、"あぁやっぱりモノをため込んじゃイカンな"という気持ちがムクムクと膨れ上がっていきました。
いわゆる断捨離がブームになった時期もありましたが、モノに執着せず"もっと身軽に生きよう"と再び感じたので、徐々にモノを処分していこうかと思います。
協力隊の任期が終わっても池田町に定住するつもりですが、"いつでもどこにでも行ける身軽さ"でありたいと思っています。
"失敗した時にすぐに町を出られるように..."みたいに保険や予防線を張っている訳ではなく、ただ単にモノに執着する人生にしたくないってだけですからね!
モノを持たない暮らしと、そのスタイルへの執着と偏見
ちょっと前は断捨離、最近はミニマリスト、そんな呼称を聞いたことないですかね。
どちらも不要なモノは持たないって生活スタイルのことを指す訳ですが、最近読んだ本にものすごくしっくりくる表現がありまして。
多くのものを、多大な労力で得て、そして多くの労力で管理することに限界を感じ、多くは持たない暮らしをしています。
NHK出版 なるほど! の本 ミニマリストの持ちもの帖―家族5人 これだけで暮らしています (NHK出版なるほど!の本)より引用。
もう同意しかないです。
自分一人の生活でも"多くのモノはいらない"って思っているのに、家屋整理の仕事で目の当たりにする、不要であろうと思われるモノの多さと言ったら...。
それらのモノの多くは、汗水垂らして働いて稼いだお金で買ったモノな訳じゃないですか。
それを得るために働いた時間、それを取っておくために確保するスペース、所有者がこの世を去り、残された時にゴミとして扱われる瞬間。
そんなことを考えると、"とてもじゃないけど必要以上のモノはいらねぇな"と思うのです。
上記の書籍の中には食器、服、家具といった"衣食住"に関するモノの数が明記(靴19足とかアルミハンガー90本とか!)されており、徹底ぶりが伺える一方で"別に無理して切り詰めている訳じゃない"って意思があるのが良いのです。"いや普通に考えて、別にそんなにモノいらんしょ"って感じ。
断捨離もミニマリストも、どちらも生活スタイルの一つに過ぎないので無理してやることじゃないと思うのです。
それが何故か、"ミニマリストの生活はこうでなくてはいけない!"みたいな謎の先入観を持って他人を攻撃している人を見ると、バカじゃねぇのものすごく違和感を抱きます。"ミニマリストのクセに〇〇を持っているのはオカシイ!"みたいな。
その辺についても書籍の中では言及されています。
適量も家族で異なります。
私は、プライベートな服を仕事に着ていく服と合わせることで服の数が少ないけれど、月曜から金曜まで日替わりでスーツを変える夫は、私より服を多く持っています。
「服をたくさん持っていたらミニマリストじゃない」
「ミニマリストは車を手放すべき」
「ミニマリストは家を買わない」
「子どもがいたら、ものは減らせない」
...など、まずはこうした思い込みを手放すことから、暮らしが自由になるのかもしれません。
全くその通り。
ミニマリストに限らず、誰かが作り上げた言葉のイメージだけを真に受けて、何のため&誰のためなのかさっぱりわからない基準で自分もそうなろうとする人って、必ず一定数は存在するのです。
多くの場合、作り上げるのはメディア、信じるのは一般大衆、妄信して他人を攻撃するのは〇〇(←ご想像にお任せします)ですね。言わずもがな。
言葉としては定義があっても、あくまで生活スタイルの一つだよ、ともう一度書いておきます。本来は身軽に生きるための方法であるのに、執着と偏見にまみれては本末転倒じゃないですか。
メディアが取り上げる以前から、元々モノを持たない暮らしをしている人からすれば"なにその定義笑"って話なんじゃないでしょうかね。
NHK出版 なるほど!の本 ミニマリストの持ちもの帖 家族5人 これだけで暮らしています【電子書籍】[ 尾崎友吏子 ]
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 社会科学 > その他
- ショップ: 楽天Kobo電子書籍ストア
- 価格: 1,296円
ミニマリストではなくても、自宅のモノの多さや片付けに困っている人にはオススメの書籍ですよ。
ついでに浪費がちだけど節約したいって人にもいいかも知れません。
最後に
冒頭に書いた通り、全然地震と関係無い話でした!
"モノいらねぇ"って意見に心当たりがある人は、ぜひ↓の曲をどうぞ。
ブルーハーツ(原曲はヒューストンズ※甲本ヒロトの所属していたバンド)の未発表曲、"窓を開けよう"でした。
いらないものばかり 手に入れてしまった
どこへ捨てようか 少し勇気を出そう
ではまた(^O^)/