こんにちは。
北海道十勝地方池田町地域おこし協力隊、残り任期は66日のkuro隊員です。
リゾバの思い出!
Kiroroのスキー場で働いていた頃は、この時期から春節が終わるまでインバウンドが押し寄せていたような。
— kuro隊員 (@kuro_ikdcok) January 25, 2019
懐かしいなー滑りに行きたいなー。
ふと気付けば、あっという間に2019年も1か月が過ぎようとしています。
降雪量の少ない十勝に住んで3回目の冬を迎えたkuro隊員ですが、この時期になると山に籠って過ごしたリゾバ生活を懐かしく思い返すことが時々あります。
"非日常で不便"な生活ではありましたが、あの不便さと世間から離れた環境の中に身を置いた経験は、その後=現在の田舎暮らしになんとなく役立っているような、いないような。
冬のリゾバ生活の思い出を語るよって話!
リゾバについて解説した記事はコチラ↓
キロロリゾート!
わたくしkuro隊員、池田町の地域おこし協力隊として移住する直前は、北海道赤井川村のスキー場、キロロリゾートで働いておりました。
キロロは広大なゲレンデに隣接した"シェラトン北海道"という名のホテルと、そこから車で数分に位置する"トリビュートホテル"と"Yu"という新築コンドミニアム(2018年)の3つのエリアから構成されています。
kuro隊員が働いていた頃は"Yu"はまだ無かったので、ちょっと除外して話を進めていきます。
2つのホテルはそれぞれ特徴を持っており、
- シェラトン:ゲレンデに近いのでとにかく滑りたい人向け
- トリビュート:ゲレンデ以外の娯楽が充実
スキーやボード目的の人向けのシェラトン、スパやアクティビティなど総合的なリゾート的娯楽を求める人向けのトリビュート、といったところです。
で、わたくしkuro隊員はというと、トリビュートホテルに属する"スノーパーク"というエリアで働いておりました。
いわゆる雪&山遊びが体験できるセクションです。
ミニスノーモビルに乗れたり...
100cc前後のバギーで疾走できたり...
ボートに乗って右に左に振り回されるスノーラフティングだったり...
ファミリーで楽しめる雪遊び広場があったり...
雪上セグウェイとか...
雪上バブルボールなんてのもありましたね。
とまぁこんな感じで、あり余る雪の上で遊べるメニューが盛り沢山な職場でした。
時にはスタッフの遊び心で雪像なんかを作ってみたり。
ホントに雪の多い地域なので、せっかく雪像が完成した数日後には...
こんなことになったりもします。
大雪が降った翌日の仕事は、全員で1時間くらいかけて雪かきすることも普通でしたね...。
出かけるために車を掘り起こすのも一苦労でした。
基本的にはサービス業なので、接客と寒さに耐えられる人なら楽しんで働けると思いますよ。
友達がたくさんできる
リゾバのメリットの一つに全国各地に友達ができる、という点があります。
温泉旅館でもホテルでもアミューズメント施設でも、大小さまざまなリゾバ求人がある中で、スキー場という職場は特に多くのスタッフが集まります。
基本的には男女別の寮(普通のホテルみたいなデカい建物)生活で、”ラウンジ”と呼ばれる広い共有スペースでは、毎日誰かが宴を開いていたりします。
また、キロロがある赤井川村の隣は、運河や海鮮で有名な観光地の"小樽市"なので、山を(冬の峠道を40分くらいかけて)下りてお寿司を食べに行ったり...
リゾバで派遣されているスタッフの多くは3月末で契約期間を終えるため、3月ともなると送別会の嵐です笑
リゾバのほとんどは寮費や食費が無料or格安なので、普通に生活していれば(一人暮らしで会社勤めよりも!)貯金もガンガンできますが...。
飲み会が続くと
赤字こきます
ので、社交的な人はご注意くださいませ。
わたくしkuro隊員はというと元々は団体行動が大の苦手でしたが、キロロ生活の1年目は遊び呆けておりました。
その前に知床のホテルで死ぬほど働いて貯まったお金がすっ飛ぶくらいに...笑
キロロ生活2年目は男子寮に入ったこともあり(?)、月に数回くらいしか飲み会に参加しなくなったので、まぁまぁ安定した生活というか静かな日常を過ごせました。
たくさんの仲間と遊びに徹するか、一人の時間を大事にして貯金するか、どちらも選択できるのがリゾバのいいところでもありますね。
当時仲良くなった友人たちは、みんな自由人ということだけが共通していましたがホントに様々な顔ぶれで...。
今も全国各地を渡り歩いている人もいれば、冬は毎年キロロのリピーターの人もいれば、地元に帰って働いている人もいます。
中でも妙にウマが合った一回り以上も歳の離れたオジサン先輩とkuro隊員は、池田町に移住してからも年に1度は一緒に滑っています。
そんな繋がりが続くのって、なんかいいですよね。
非日常な体験が普通にできる!
リゾバ=非日常だってことは言うまでもないのですが。
やっぱりね、なんと言ってもスキー場で働く最大のメリットって
スキーorボードが滑り放題
ってことですよ。
当時のキロロの場合、シーズン中の保険料3,000円くらいでスタッフパスが支給されまして...!
何を隠そうわたくしkuro隊員、キロロ生活1年目でスノーボードを始めました。
それまでは"雪山まで行くのダルいしリフト料金高い"とかなんとかメンドくさすぎて、ウィンタースポーツは一生やらんでいいと思っていたのですが。
部屋から車で5分でゲレンデに着いて、しかも3,000円で滑り放題となれば
そりゃやるしょ
ってね。
やらない理由がないじゃないっすか...!
↑こんな雪が真横に吹き付けるような日も、
↑寒くてカリッカリのアイスバーンの日も!
仕事でヘトヘトだったり肋骨にヒビ入っていない限り(1回やらかした)は、しょっちゅうナイターで滑っておりました。
その気になれば毎日でもデカいスキー場で滑れるなんて、もう非日常の極みじゃないっすか...!
さらに。
冬のアクティビティってメディアで紹介される機会なんかも多いので。
北海道のTV番組に出演する機会なんかもありました。
↑の写真は"スノーシューツアー"といって、雪山を歩いて自然を楽しむメニューを紹介しているところです。
白いコートを着た左側の人は...名前は忘れてしまいましたが(失礼)、北海道のローカルタレントさんだそうです。
たまたま担当するはずだったはずの上司が不在だったので、同ツアーを担当する機会が多かったkuro隊員にお声がかかりました。
他にも。
国際的な観光サミットみたいなイベントがキロロで開催されたのですが、
雪上セグウェイを指導するkuro隊員が記事に...!
取材慣れしていないので、サングラスを外さずに対応させていただきました...カッコつけてたんじゃなくて恥ずかしかったんですよ...!
普通にサラリーマンやってたら、こんな珍しい体験はできなかったなぁと思います。
なお、オマケ的な話ですが。
このアクティビティの仕事は、雪のふらない国から来るマダムには
よくモテます。
どんな仕事でも、インストラクター的な立場ってカッコよく見えちゃうアレです。
ましてや海外旅行中、しかも自分の国にはない雪に囲まれて、スノーラフティングでブンブン振り回された後のテンションなので、"(タイ語かなんかで)お兄さん一緒に写真撮って!"と言いたくなるのでしょう。
外国人の年齢って見た目じゃよくわからないのですが、それは向こうからしても一緒のようで、よく"(タイ語かなんかで)お兄さん大学生?"と聞かれました。
当時28歳くらいのkuro隊員は満面の笑みで
YES!!
と平気で意味の無いウソ言ったりもしましたね。
だって若く見られると嬉しいじゃないっすか。
そんな非日常極まりない生活はめちゃくちゃ楽しかったですねぇ。
楽しいことばかりじゃないけどね!
こうして振り返ると楽しい思い出ばかり浮かんできますが、リゾバと言えども仕事は仕事。
理不尽なことだったり人間関係のこじれだったり、それなりのトラブルもたまーにありました。
そもそも住んでいるところも職場も山奥なので、どうしてもそのコミュニティが生活のベースになりがちです。
その年その年で、働きに来るメンバーもピンキリだったりします。
みんなリゾバという仕事を選んでいる時点で、根っこの気質は似通っているように思いますが、気が合う人もいれば合わない人もいますね。
異性がらみの問題起こしてクビになるスタッフも毎年必ずいるようです。
あとはまぁ間違いなく
不便です。
最寄りのコンビニまでは車で山道を15分...ですが小さなコンビニなので、品揃えはお察しです。
車が無いとシャトルバスを使うしかないので、なかなか下山が大変だったりします。
逆に言えば、車を持っていれば重宝されます...がパシり的なポジションに落ち着かないよう気を付けましょう笑
最後に
冬になると、どうしても楽しかったリゾバ生活を思い出してしまいます。
今は今で十分に非日常(4月からの家も仕事も決まっていない)ではありますが、リゾバはまた違うタイプの非日常というか。
まっとうな生活に満足している人にとっては、ある意味"道から外れた"選択肢ではあるので、声高にオススメはしておりません。
が、人生一度きりだ!と割り切って楽しめる人には心からリゾバをオススメしておりますよ。
ということで、そろそろ思い出から現実に戻って仕事します!
ではまた(^O^)/