こんにちは。
体調はいたって普通なのに"今起きたの?"とか"昨日飲み過ぎた?"とか聞かれる損な顔をしているkuro隊員です。
"いや...こういう顔なんで..."以外の秀逸なリアクションをいつも探しています。
継続は力なり
わたくしkuro隊員、クライミングを始めて
ぼちぼち3年
が経とうとしております。
たとえ成長の歩みは遅くとも、コンペでビリ争いを繰り広げようとも、一度も飽きることなく3年近く登っているので、大人になってから始めた趣味(半分は仕事だけども)としては上出来だろうと思っております。
曲りなりにも真剣に考えながら3年も続けていたら、多少の理屈も語れるようにはなる訳で。
今回はその一つである、オープンハンドのトレーニング効果の話!
前回の運営記はコチラ↓
オープンハンド
まだ歴の浅いクライマーさんで、もしかしたら"オープンの意味を知らない"って人もいるかもしれないので。
最初にかるーく説明しておきますよ。
個人的にいちばん単純明快だと思う説明は
カチらない(で持つ)
の一言です。
↑がカチってる持ち方で↓がカチってない持ち方。
要はホールドを持つ時に
指を曲げるか伸ばすか
の違いです。
ザックリすぎるかな。
もうちょっと具体的に説明すると。
カチ持ちは第二関節を曲げて第一関節を反らせて握り込むように持つ。
オープンハンドは第二・第三関節を伸ばして押さえ込むように持つ。
もう一度画像を貼っておきます。
左がカチ持ち、右がオープンですね。
一般的にはオープンの方が
- 指への負担が少ない
- 壁に入り込める(近づける)のではがされにくい
- 手首を固定しないので次のムーブを起こしやすい
などと言われております。
詳しくはわたくしkuro隊員が熟読しているウエダミキヤ氏のblogをご参照いただきたい。
っていうか最初からウエダ氏のリンク貼っておけば
kuro隊員の説明いらん
って話なんですけどね。
トレーニング方法
さて。
主にウエダ氏のblogによって"オープンとはなにか"について解決したところで。
わたくしkuro隊員、ちょうど1年ほど前からオープンのトレーニングを開始しまして。
1年が経った今、
- どんなトレーニングをしてきたか
- どんな効果が得られたか
についての話を書いていきます。
1年前、鍛え始めた頃の記事はコチラ↓
トレーニング環境
主に自作キャンパスボードを使用しております。
そうです、初号機は壁に近すぎて失敗に終わったあのボードです。
使用しているキャンパスラングはメトリウスです。
- ジャンル: スポーツ・アウトドア > アウトドア > 登山・トレッキング > その他
- ショップ: 登山用品とアウトドアのさかいや
- 価格: 5,720円
トレーニングメニュー
経過を記録してはいないため、ザックリですが以下のようなメニューです。
- 開始~2か月:とりあえずぶら下がる
- 2か月頃:懸垂
- 4か月頃:ラダー(はしごの様に登るヤツ)
- 5か月頃:指のかかりを浅くしてぶら下がったり懸垂
当然、全てオープンで行いました。
マジメな話、最初は
数秒ぶら下がるので精一杯
でした。
当時、仮にもクライミングを始めて2年ほど経っていたのに、です。
それまでの登り方が、いかに
カチ持ち依存
だったか、初めて自覚したのを覚えています。
それから2か月ほどして。
10秒以上も楽にぶら下がれるようになったので、懸垂を取り入れました。
最初から4~5回くらいはできたような。
その後はラダーも取り入れたのですが、いかんせん指への負荷が高いように感じまして。
とにかく
ケガしたくない
という思いが強いため、指や上半身の調子が万全!ってとき以外はやっていません。
余談ですが、"ケガしたくない"ってのは決してヘタレ根性からの発言ではなくて(それも多少はあるけど)ですね。
RED POINTの課題の9割は、わたくしkuro隊員がセットしているので...。
仮にケガしちゃったら
誰が課題作るんだ
って話なんですね。
で。
強度を急いで上げないその代わりに、と言ってはなんですが、徐々に指のかかりを浅くしていきました。
深く指をひっかけるのではなく、いかに自分に厳しく浅くできるか、みたいなね。
そんな感じで、1年間やってきた次第でございます。
1年後(今)
自分でもわかっていることではありますが...。
トレーニングとしては低負荷&スローペースだと思います。
前述したようにケガだけはしたくなかったので、身体が疲れている時は1~2週間空けることもあったくらいなので。
で。
1年が経過した今はどんな感じか、と。
現在の様子については下記ツイートの動画でどうぞ。
オープンのトレーニングを始めてから1年経った。
— kuro隊員 (@kuro_ikdcok) 2020年1月8日
絶対にケガしないような負荷でモタモタ鍛えてきたけど、3本指で懸垂10回は普通にできるようにはなる。
フレッシュな状態でやったら15回くらいはできんのかな? pic.twitter.com/0TlSxQ2JPz
キャンパスボードはあまり触っていない(下手クソDIYのため使い勝手がよくない)。
— kuro隊員 (@kuro_ikdcok) 2020年1月8日
よってこんな程度。 pic.twitter.com/LVYYPO7g0w
最近やっと1本飛ばしを始めたけど、やっぱりキャンパスボードはこんな程度。 pic.twitter.com/8Ndv0zmqtR
— kuro隊員 (@kuro_ikdcok) 2020年1月8日
はい、こんな感じです。
ぶっちゃけクライミングやってる人からすれば
たいしたことねぇw
って感じですよねw
が、しかし!
懸垂の回数やラダーのおぼつかなさからは測れない効果もあるんです。
というか、じゃあ実際
オープン鍛えて強くなったの?
ってのがいちばん大事なことですからね!
強くなったよ
大雑把な言い方をすると
強くなった=効果があった
ってことになるかと...思います。
もうちょい自身持って書けよ。
オープントレーニングの効果を数値で表せる訳じゃないので、
感覚的なもの
ではありますが。概ね以下のような体感があります。
スローパーが持てる
もちろんホールドの悪さや傾斜なんかにもよりますが、この1年でスローパーに対する保持力は
間違いなくUP
しました。
持てる、というか指で押さえ込んで保持できる、ようになった感覚です。
今までカチ持ち依存だった、フラットめなホールドに対しても同様ですかね。
指先で押さえるorひっかけてぶら下がっていられる、というか。
最高グレード更新
まぁ一概にオープン効果とは言えませんが...。
しばらく停滞していたグレード更新がありました。
RPグレードが
2級→1級
へとUP。
↑に貼った課題ではわりとオープンで持っているので、一応これも効果として加えておきました。
瞬間の保持力
これも感覚なので伝わりにくいでしょうけど
最もトレーニング効果を感じる
部分なんです。
次のホールドに手を伸ばして、
触れた瞬間
の保持力っていうんでしょうか。
(次のホールドに)届いた!
↓
あっ意外と悪い!
↓
指先で一瞬保持ィー!
↓
安定!
(この間0.3秒)
みたいなw
その直後にカチるとしても、一瞬は身体を安定させるために必要な力というか。
これはまぁ体幹含めて全身のバランスも必要なんだけど、一瞬確かに指で押さえ込む感覚がある、というか...。
あぁ、ダメだな...。
何が言いたいのか
絶対伝わってない
ですよね。
文字じゃダメだ!!
動画が必要だ!!
このトライの2~3手目なんですけどね。
3手目で出した右手の指先と残っている左手の指先で
一瞬耐えている感
があるんですよ。
2手目の左手も、3手目の右手も、わたくしkuro隊員が製作した木製ホールドなんですけど。
両手どちらもフリクションが
極小
なので、まさにオープンで押さえたいホールドなんですね。
動画の課題の2~3手目は、右手を出した瞬間に身体がはがれがちな課題なので。
ちゃんとオープンで一瞬の保持ができないと、触れたけど持てずに落ちる、ってオチになるんです。
あとは...コレもそうかな。
0:39くらい、ゴール1手前の左手なんですけどね。
ちょっと身体を右側に振られながら左手を出すんですけど、届いた=触れた瞬間で一瞬保持できて、直後によりよいポジションで持ち直す、というか。
そんな感じの保持ができるようになったのが、1年間のトレーニング効果かなって思うんですけど....。
そんなことよりこれ絶対細かいニュアンス
伝わらってない
よね。
文字を書き連ねれば連ねるほど
コイツ何いってんの?
と思われそうな気がしてきたので、そろそろまとめますw
説得力のある文章を書けるようになりたいね。
まとめ
以下、1年間のオープントレーニングの感想まとめ!
- トレーニングはぶら下がりと懸垂がメイン
- 負荷を上げるより指のかかりを浅くしていった
- ホールドを指先で押さえ込める感覚がある
- 一瞬の保持力がついた
- たぶん強くなった!
もうこれ以上はうまく伝えられる気がしないので
オープン鍛えてみ
の一言で〆させていただきます。
最後に
ちょっと調べてみたら、よく目にすることだと思うんですけど。
オープン(で使う筋肉の成長)ってすぐには効果を実感できないんですね。
だからと言って、効果を焦って強度を上げ過ぎてもケガにつながったりとか。
最近わたくしkuro隊員は"オープン鍛えた方がいいよ!"と生意気にもアドバイスを送ることがあるんですけど。
"効果が表れるまでに時間がかかるから、早めに始めといた方がいいよ"ってことでもあるんですね。
自分の体験をもって、REDPOINTのお客さまにもきちんと伝えていきたいなぁと思っている次第です。
今日も強くなりましょう(^O^)/