こんにちは。
2020年はマラソン復活を目指して走り始めたのですが、1kmでバテてわりとマジで凹んでいるkuro隊員です。
狂気やべぇ
SNSのTLをざーっと流し読みしていると、よくマンガアプリの広告が表示されるじゃないっすか。
普段ならほとんど気にも留めないんですが、たまたまその日は中途半端な空き時間があったものでね。
"お、ちょっと面白そうじゃん"と試し読みしてみたら
全巻一気読み
しちゃった次第です。
働け俺。
"異常者の愛"を一気読みしたよって話!
狂気と執念だらけのあらすじ
恋愛ホラーorサイコホラーとカテゴリするのが適当か。
全6巻。
主人公であるカズミを
異常なまでに愛する
三堂と、二人に縁ある人物たちの物語。
小学5年生、高校2年生、22歳と、3つの時代において展開されていく。
各時代において、カズミに対する三堂の狂気じみた愛情を原因として、多くの事件が発生する。
主な登場人物は7名で、それぞれ漢数字が名前にある。
- 一ノ瀬 一弥(いちのせ かずみ)
主人公。
小5、高2、22歳の全てに登場。
ふとした言葉のアヤから三堂の愛を一身に受けることとなる。
高校時代には友達はほぼいないが、22歳時代には多くの女性と関係を持つようになる。
- 二海 二美香(にいみ ふみか)
カズミの小5時代の同級生。
小5時代と以降の回想シーンに登場。
カズミとは一緒に下校するなど、恐らく両想いのようであった。
が、それ故に三堂の狂気を真っ先に向けられることとなった。
- 三堂 三姫(みどう みき)
カズミ、フミカの小5時代の同級生。
カズミのことを愛するあまり、常軌を逸した行動で周辺の人物に危害を加えていく。
明らかにブレーキの壊れた思考と価値観を持っているが、目的のためなら努力を惜しまず、頭の回転も非常に早く策略家。
カズミとその関係者以外の人間からは魅力的な女性として映っている描写もある。
作中で明言はされていないが、いわゆる
サイコパス
と評される人物。
- 四谷 四乃(よつや しの)
ヒロイン。
高2、22歳時代後半に登場。
高校受験の際にカズミに声をかけられたことがきっかけで、カズミに恋心を抱く。
純粋な好意を示し続けた結果、ついにカズミと恋人関係となる。
三堂の制裁(?)により一時的に物語から離脱。
22歳時代後半には高2時代と異なる姿で再登場し、物語終盤のキーマンとなる。
四穂という妹がいる(後述)。
- 五条 五樹(ごじょう いつき)
カズミの親友。
高2、22歳時代に登場。
友達のいなかったカズミにとって、四谷とともに貴重な友人。
22歳時代には美容師となっている模様。
カズミの事情を深く知らされずに友人として付き合っているが、カズミが三堂への殺意を爆発させる出来事をきっかけに、三堂との戦いに巻き込まれていく。
- 四谷 四穂
四乃の2歳下の妹。
22歳時代に登場。
三堂の制裁により変わり果てた姉を献身的に支えるが、その原因となったカズミを憎んでいた。
三堂の存在や行動を目にすることで、カズミとともに三堂と戦う決意をする。
- 先生
カズミ、フミカ、イツキの高2時代の保健教諭。
独身で喫煙者。
サバサバとした口調で話す頼れる大人像としてカズミにも信頼されていた。
カズミたちが気付くのは先のことだが、以前から三堂の脅迫を受け続けていた。
感想="ピュアサイコ"怖ぇ...!
いやーもうアレです。
狂気
です。
感想はこの一言でもよいくらいに狂気。
意図してか意図せずかは不明ですが、作中に
サイコパス
という言葉やその類は出てこないんですよ。
作者の思惑があるのかも知れませんが、問答無用で
三堂はヤベェ
です。
しかも
超ピュア
なところが、狂気をさらに増幅させているように感じます。
先生「なんで...そこまで...」
三堂「?」「好きなことに一生懸命になるの当たり前でしょ」「スポーツでもなんでも....恋愛でも全力に上限なんてないんだから、何しても足りないくらいだよ」
先生(やっぱりこの人...情熱の傾け方が...決定的に狂ってる...)
5巻:再び姿を見せた三堂が、カズミの周辺を探る場面
この三堂ってキャラは、主人公であるカズミのことが大好きなんですね。
その気持ちを成就させるためなら手段を選ばないし、躊躇することも全くない。
カズミと関係を持った女性たちは一人残らず拷問に処されていきます。
やることがマジでエグい。
でも恋愛に関する内面は
ピュア
だったりするんです。
普通に"ドキドキして(カズミに)声かけられなかったの...!"みたいな発言をするほどに。
カズミも感じたことですが
は...なに言ってんの...?
という感じ。
三堂「久々に目合わせたら...思ったより大人っぽくなってて...。私...ドキドキ...しちゃって...」
カズミ「...は?」(なんで...?なんで全部普通のことみたく話してんだ...?)
1巻:四谷が拉致された学校でのカズミと三堂の再会時
ただし、猪突猛進の"好き好き!"だけではなくて。
日々のランニングや筋トレを欠かさなかったり、メイクの腕を磨いたりと、カズミに好かれるための自分磨きにも余念がないのです。
(朝のランニング中)
ナンパ男「毎朝走られてますよね」「なぜ毎日そんなにがんばっていらっしゃるのかと」
三堂「大好きな人に振り向いてもらうため...です♡」
5巻:カズミとの再会まで潜伏中の三堂
もう普通に
怖い
じゃないっすか。
この
ピュアさとエグさ
のギャップが...!
でも結局
ハラハラして続きが気になる面白さ
でした...。
ピュアサイコ怖ぇっす。
...という感想です。
三堂の狂気にドン引きしながらも一気に読破しました。
なお。
物語の最終盤にて、マンガのタイトルがセリフとして用いられます。
三堂
(前略)
「変なのは私じゃない」
「私のが普通」
「そんな欺瞞に満ちた恋愛ごっこなんて...そんなの...それこそ...」
「異常者の愛、だよ」
6巻:カズミたちと三堂の最終決戦にて
だいたい、タイトルコールされる瞬間って
クライマックス
じゃないっすか。
その瞬間が、その作品の最高潮な場面であったりするじゃないっすか。
kuro隊員はそういう演出を非常に好んでいるんですが、いざ"じゃあ他に同様の演出があった好きな作品は?"と聞かれても
パッと思いつかねぇ
んですよね、ポンコツなので。
けっこうマンガ読んでいるつもりなんだけどなぁ...。
唯一、先日帰省した時に実家に残っていた
烈火の炎
だけは思い出しました。
古っ。
これもラストバトルの最中に"烈火の炎"というセリフが飛び出して、子どもながらに"おぉっ!"と感動した覚えがあります。
...どなたか、そんなタイトルコールが最高潮な作品があれば教えてくださいませ。
以上!
最後に
ホントに最近よく思うんですけどね。
ちょっとした
ヒマつぶし
に困ることがない時代だなぁ、と。
"次の予定まで30分余る"って時や、"つまんねぇし長いエライ人の挨拶中"なんかにサッと電子書籍を開けるんですからねぇ。
いい時代ですよ、ホントに。
ではまた(^O^)/