こんにちは。
北海道十勝地方池田町の地域おこし協力隊、残り任期は61日のkuro隊員です。
浅い映画レビューと人生観的な
特に毒にも薬にもならないお話です。
最近はめっきり遠ざかっているけど、こどもの頃はゲーム・マンガ、大人になってから映画をがっちり楽しんでおりました。
触れてきた数ある作品の中でも、群像劇として構成されているストーリーが大好きです。
ただ単に群像劇いいよねって語るだけの話!
群像劇
そもそも群像劇の定義とはなんなのか。
なんとなく言葉にすると"複数の主人公的人物が絡み合ったり絡み合わなかったりして進んでいく物語"と認識しているのですが。
これは群像劇好きを名乗る立場としてはっきりさせたいところです。
ちゃんと定義も知らずに好き!なんて言っちゃあ恥ずかしい...!
なので。
毎度おなじみWikipedia先生に教えを乞いました。
グランドホテル方式(グランドホテルほうしき)は、映画や小説、演劇における表現技法のことで、「ホテルのような一つの大きな場所に様々な人間模様を持った人々が集まって、そこから物語が展開する」という方式のことである[1]。映画『グランド・ホテル』によって効果的に使用されたため、この名が付いているが、その原型はバルザックの『ゴリオ爺さん』の下宿屋・ヴォケール館の食堂にすでに看取されている[1]。群集劇(ぐんしゅうげき)[2]、群像劇(ぐんぞうげき)、アンサンブル・プレイとも呼ばれる。
以上Wikipediaより引用
だそうです。
kuro隊員の認識は概ね合っていたような気がしますが、厳密にはホテルのような一つの大きな場所でという条件があるようです。
うん、そんな条件があるのは知らんかったね。
なお類似する言葉として
- 密室劇:例)十二人の怒れる男
- 駅馬車方式:例)駅馬車
- メリーゴーラウンド方式:例)メリ・ゴオ・ラウンド
などがあるようですが...。
わたくしkuro隊員の理解力の問題なのか、それともそれぞれの作品をしっかり観ていないからなのか...。
各方式の細かい違いやニュアンスが
よくわからなかった
ので、そのうち観比べてみます笑
映画
以下、群像劇の映画で好きな作品たち!
ラブ・アクチュアリー
初っ端からベタなヤツでアレですが。
2003年公開の作品なので、1986年生まれのkuro隊員は当時17歳でドンピシャな世代だったりします。青春まっただなか。
よくまぁこんなにエピソードを詰め込んだなという批評も多いらしい作品ですが、群像劇を好きになったのはこの作品がきっかけです。
初めてみた時は、目まぐるしく場面と登場人物が移り変わって、誰と誰がどういう関係だっけ...と思っていたらなんか大団円で終了、登場人物の名前すらろくに記憶に残ってねぇや、みたいな感想でした。
次に見返す機会があった時には以前に観た記憶が残っていたためか、登場人物それぞれのわずかな繋がりなどに気付くことができ、"こういうバラバラなストーリーって面白いな!"と感じた次第です。
当時は群像劇という言葉を知らないとはいえ、バラバラなストーリーと表現していたのは我ながらアホっぽいなと思いますが。
名シーン?
やはり指輪を買うシーンと紙芝居での告白でしょうね!
THE 有頂天ホテル
ジャパニーズ版グランドホテルですかね。
たまたまTV放送していたのを観て、ラブアクチュアリー同様に"バラバラなストーリーのヤツだ!(語彙力)"と楽しんだことを覚えています。
これでもかとエピソードが詰まっている...という評価しかできない自分の表現力が切ないですが、ドタバタコメディ的なのでけっこう慌ただしい展開かと思います。
後に知ることですが、劇中で香取慎吾氏が扮するベルボーイが演奏する曲。
それが甲本ヒロトが作詞作曲したものだと知った時、よけいにこの映画が好きになりましたね...。
という訳で、名シーンもそこです。
ハードロック・ハイジャック
お?これも群像劇になるの?笑
コメディ混じりのロックバンドものです。
アメリカのハードロックバンド!感だらけで、登場人物のアホ具合が面白かったりイラッときたりしましたね笑
一応、一つの建物を舞台に複数の視点で描かれているから群像劇ってことでいいのかな。
もう10年前くらいに観たのが最後なので、名シーンもあやふやなんですが...。
登場するラジオDJのセリフが深い、というのは覚えています。
ジョン・レノンが死んでロックも死んだんだ。
みたいなやつ。
....あやふやすぎるのでちょっともう1回観てきます。
Lock,Stock&Two Smoking Barrels
以前からこれは面白い!と勧められていたのですが、つい最近になってやっと観ました。
主人公グループとギャング、マフィアの三つ巴+その他諸々の視点から物語が進んでいきます。
基本的にお気楽な主人公たちと、ガチの抗争を繰り広げるギャング&マフィアたちの対比がコメディ&スリリングで面白いです。
それよりなにより
音楽が良い
ことだけは間違いないですよ!
ストゥージズの"I Wanna Be Your Dog"のイントロがいいタイミングで流れた時に"はいこの映画最高!"と思ってしまいました。
わたくしkuro隊員は単純なので、音楽よければ全てよしなのです。
大停電の夜に
これは数年前くらいに"群像劇っぽいなこれ"と、ほぼジャケ借りしたヤツです。
クリスマスイブの夜に東京都全域が停電に陥る、という状況下で6組の男女がそれぞれのストーリーを繰り広げていきます。
基本的に全組がなにかしらの後ろめたい事情を抱えています。
停電をきっかけにそれぞれが相手ときちんと向かい合っていく、という流れなのですが、その雰囲気を演出するアイテムとして、キャンドルがいい味出してるなぁという印象です。
冷静に観れば経済的損失エライことになるだろうなとか考えてしまいますが、そこはまぁ映画ということで...。
余談ですが、2018年9月に北海道地震にて停電に陥った夜、この映画を思い出したりもしました。
#大停電の夜に という映画を思い出している。
— kuro隊員 (@kuro_ikdcok) 2018年9月6日
そんなこともあって、もう一度観たくなっております。
とりあえず以上です。
というのも、ザックリとでも内容を覚えていて紹介できる作品がこれくらいしかないのです...!
また調べたりなんなりし更新していきますー。
交錯する人生
あまりピタッとくる理由を言葉にできないのですが。
なぜ群像劇が好きなのかって、
現実でもこんなことあるよね
って思うところからですかね。
他のジャンル、例えばアクションやサスペンス、あるいはホラー系のジャンルって現実ではほぼ起こり得ない話じゃないっすか。
カーチェイスや銃撃戦、殺人事件や心霊体験なんて、むしろ起こってほしくないですよね...?
非現実的な世界だから、まず体験できないことだからこそ、作品としてそれを疑似体験できるという価値があるとは思いますがね。
わたくしkuro隊員、もともとは英語の勉強として映画を観始めたという理由もあって、ヒューマンドラマやコメディ系の作品ばかり観ていたのです。
どうせ映画から学ぶなら、日常のシーンで使われる英語の方が実用的じゃないかと思って、ですね。
アクション映画の"撃て!"とか"必ず生きて帰って来いよ!”って...もし覚えても使う機会ないじゃないっすか笑
そんな理由で日常風景のある映画を好んで観ていたら"そういえば群像劇の映画って漏れなく好きだな"と気付いたんですね。
普通に生活していて恋愛や仕事や金銭的なよくあるトラブルが発生して、その解決に奔走していたら実はすぐそばに同じ悩みを抱えている人だとか、当事者の一人だったとか、そんな人がいたりして。
そこで互いを認識できることもあれば、物理的な距離は近いのに全く交わらないままに無事トラブルが解決して一つの物語が終了...。
わりと起こり得ることだと思うんですよねぇ...。
恋人の浮気に悩んでいたら、実は浮気相手は自分が仕事で頻繁に関わっている人だった...けどお互いの状況・立場は知らないでいる、とか。
浮気に悩んだまま日々を過ごし、最終的には浮気相手の存在を知らないまま疲れ切って別れるのか、それとも"あんたが浮気相手か!...って〇〇さんじゃないっすか!?なんで!?"ってスリリングな対峙を迎えるのか。
本屋の参考書売り場でたまたま隣に立ってた人が、たまたま同じ学校を目指していて、入学してみたらたまたま隣の席だったとか。
入試対策に使った参考書の話をしていて、何気無く"この参考書買った日は雪ヤバくてさー"と漏らしたら。
"俺もそうだった!〇月の大雪の日ね!"
"そう!その日に〇〇書店まで歩いて買いに行ったけど大変だったわー"
"...もしかしてあの日雪まみれで参考書コーナーにいたのは...お前か?"
"あっ"
みたいな。
同じような状況にいて、同じような目標を持っていて、さらに行動範囲も近くて、いつどこでお互いを認識しても不思議じゃないのになかなか認識できない。
それどころか、そんなに共通点があっても一切関わる機会がなく人生を終えることだってある訳ですよね。
特別、珍しいことじゃないですね。
良くも悪くも
お前まさかあの時のあの人!
みたいに過去と今が繋がる瞬間は奇跡みたいなもんです。
あったら嬉しいけど、無くても何の問題もない程度というか。
人口の多い町に暮らしていれば、それだけ似通った状況の人が近くに存在している確率は高そうですが、繋がらずにただそれぞれの生活を送っているのが普通ですよね。
冒頭で調べた通り、群像劇の定義には一つの場所という括りがあるようですが。
それは作品上の定義であって、人生そのものがまさに群像劇である、と思うのです。
上に書いたように、人間の数だけそれぞれのストーリーが進行していてそれぞれに関係者がいて。
その中心=幹となる自分が、あるいは自分のストーリーの人間相関図の端っこに小さく載っている薄い関係者=枝葉の人が、実は他のストーリーと繋がっていたりいなかったり。
繋がっていたとしても、その事実を知るかどうかは偶然に委ねられるようなものだったり。
もうこれって
完全に群像劇
じゃないっすか!
人生群像劇!
実は繋がっている、という偶然が起こるかどうか=気付くことができるかどうかは
集める情報量=行動範囲の広さ=出会う人の数
に左右される部分は多分にある(と思う)ので、好き勝手にあっち行ったりこっち行ったりするkuro隊員が、群像劇というジャンルの作品を好きになったのは必然かも知れません。
最後に
ホントは映画だけじゃなく小説・マンガ・ゲームでも群像劇の作品を紹介しようと思っていたんですけどね。
長くなったて手首が痛くなってきたので、ここらで一区切りします。
今回挙げた映画も観返したいし、次書くのはいつになるかわかりませんが...とりあえず人生そんな感じで楽しいよね!って話です。
ではまた(^_^)/~