"元"池田町地域おこし協力隊~kuro隊員のその後~

平成31年3月に池田町地域おこし協力隊を卒業したkuro隊員の"その後"をダラダラ綴ります

RED POINT運営記Vol66~オープンハンドを鍛えて保持力不足を解消せよ!~

こんにちは。

北海道十勝地方池田町地域おこし協力隊、残り任期は83日のkuro隊員です。

カチ持ちできるホールドもオープンで保持する

カチらない

2019年はオープン強化の1年に

みなさん強くなっていますか。

kuro隊員ことわたくし会長、2018年はぼちぼち強くなりつつあるような感覚が芽生え始めた期間があったのですが、ケガとレストのスパイラルにより強くなってんだか弱くなってんだかよくわかりません。

2019年は"無事これ名馬"を肝に銘じたクライミング生活を送りたいなんて思っております。

 

強くなるために勇気の出る記事を見つけたので、オープン鍛えるよって話!

 

前回の運営記はコチラ↓

www.kuroroman.com

 

カチ持ちと腕力とリーチ頼りからの卒業

よくないなぁ...とはわかっていたのですが。

なかなか保持できないor届かない一手が含まれる課題をトライしていて、どうにも困った時には"いざ!勢いとパワーで解決!うりゃっ!!"みたいな登り方をしておりました。

あるいは一見するとスローパーでも、ちょっとでもカチれるポイントがあると全力でカチって歯ぁ食いしばって"ギギギ..."と呻きながら腕力で身体を引き上げるような登り方。

それで完登できるなら百歩譲ってまぁよいとして。

完登できずに何度も同じ力任せムーブでトライしていると、やはり身体に無理がかかってくるというか...。

正直ツラいっす。

 

パワーで解決するのも徹底的にカチるのも、完登するための選択肢の一つであるのは間違いないのですが。特にコンペなんかではどんなムーブでも落としたもん勝ちな訳だし。

しかし。

クライマーとしてのキャリアが長い訳でもなく、ましてや32歳という肉体的にはとっくに曲がり角を迎えた身体で力任せに登るのは...

正直よくないっす。

 

指こそ違和感止まりで大きなケガはしていないものの、首肩腰手首がヒーヒー言っております。

一定期間レストすることで症状は消えたり軽減したりはしますが、そんなのは場当たり的な対処でしかなく、ケガのリスクを根本から減らすために登り方を見直そう、と思い始めました。

 

保持力不足であと一手が出ない...!

ちょうど前回のコンペ前くらいからですかね。

強度が高く身体を追い込むようなトレーニングではケガしそうな予感しかしなかったので、コンペ前の調整として、適度な強度でそこそこ効果がありそうな方法(よくばり)は何か、と。

 

そこで今の自分に合うトレーニング方法を探してみたら

ogulohas.blog.fc2.com

あった...!

今まで理解はしていたけどなんとなく(?)無視していたオープンハンド!

 

この記事のリード文が今の自分にグサッときたのです。

ガバホールドならできるムーブが、スローパーや小さなカチ、ポケットホールドだとできないのは、そのホールドを保持する力が足りないからです。だから重心の移動がうまくいかず、次の手を出すときにバランスが崩れて落ちてしまいます。

ほんとこれ...!

 

オブザベしてトライしてみて、核心部分の正解ムーブがわかっても、手が出ないor出せても次のホールドを保持できない。

次のトライで重心の位置を調整しようとモゾモゾしても、しっくり来るポジションが見つからない。

そんなことを繰り返してヨレてくる。

何回目かわからないくらいのトライで体力が底を尽き、核心まで登れず落ちる。

 

はい、kuro隊員が初めてのコンペ(2018年9月)で味わった保持力不足のツラさです。

わかっているのに保持力不足で落とせない...ゴールは目の前だというのに...!

こんなにもどかしいことがあるか

とね...。

 

今にして思えば、初コンペ惨敗直後からオープントレーニングやっときゃよかったのにとは思いますが、その時は根本的な登り方の見直しとか保持力強化ではなく、苦手ムーブを集中的に鍛える!という方向に舵を切っておりました。

まぁそれはそれでいいんですが、翌月には"アンダー強化月間だぜ!"とか言ってアンダー課題ばかり作っていたから手首痛めたのかも知れませんね...。

なおその翌月はサイドプル強化月間だった模様。

 

あ、個人的な話が長くなりましたがここまでは前置きです。

 

オープンハンド

指を立てずに寝かせてホールドを保持する

オープンで持つ

さて、前置きが長くなったので、ここまで読んでくれている方は少ないかも知れませんが。

そもそもオープンハンドとは、↑の画像のように指を立てたり反らせたりせず寝かせてホールドを保持する持ち方ですが、その反対に指を立たせて反らせて握り込むのがカチ持ち(クリンプ)です。

立てた人差し指を親指で押さえて握り込む

カチ持ち

端的に特徴をまとめると、

  • オープンハンド:関節への負担が少ない、指の腱が鍛えられるが痛める危険もある、手首の稼働範囲が広い、カチ持ちも強くなる(?)
  • カチ持ち:強力に握り込めるが指や手首への負担が大きい、手首が固定される、オープンは強くならない

などといったところでしょうか。

カチ持ち=ケガしやすい、という印象がありますが、オープンでも腱を伸ばして痛める危険はあります。一方のカチ持ちはその強力さ故に多用しがちなのでケガリスクが高いような気がします。

オープンで持てない薄さのカチホールド

さすがにこの薄さはカチるけどさ...

 

キャンパスボードを使ったトレーニングなんかは、まさにオープンハンドトレーニングの代表ですが、クライミング歴の浅いクライマーは腱を痛める可能性が高いとのことです。


【ボルダリングちゃんねる】キャンパスボードトレーニング

これ↑見たら一目瞭然で強度高いことがおわかりいただけるかと。

キャンパスボードに取り組み始める時期は"クライミング歴2年以上"とか"3級以上を登れる人"とか、いろいろな説があります。あ、kuro隊員はギリギリOK...というかむしろ適したタイミング!

 

 

その他のオープントレーニング

キャンパスボードに限らずとも、

  • ガバを全てオープンで持って登ってみる
  • カチ持ちで保持したカチを全てオープンで持って登ってみる

ようなトレーニングも有効です。

どちらの方法でも体感グレードが漏れなく1級分はUPします。きっついよ。

 

もしくはキャンパスボードの厚めの1本だけを使ってのトレーニングも効果的です。

www.climbing-net.com

kuro隊員はこのメニューを参考にしています。

ガバで持つメニューも含まれているので、可能な範囲でガバ持ち→オープン、オープン→指3本に強度を上げた上で...めっちゃきっついよ。

 

このトレーニングを3週間くらい続けたら、気のせいか保持力が上がったというか、"持つ・掴む・握るではなく、指先でホールドを押さえて保持"できるような感覚がたまにありました。

なんていうのか、グッと押さえつけているような保持具合なんだけど、そんなに手や指にストレスかかっていない状態。トレーニング効果として合ってるのかわかりませんが。

 

驚いたことに、数か月前に触ってみたものの核心で数えきれないくらい落ちていた課題を久しぶりに触ってみたら

2トライで落とせました。


RED POINT NO課題【110° No.2】

落とした後、動画撮影のために再度登ってみたらやっぱり2トライで完登。夢じゃなかったぜ...!

以前はゴール2手前の黄色いピンチスローパーが全く持てていなかったのに...。

持てる!

持てるぞ!

 

"おや...オープン鍛えるってこういうことなのか...?"と思った矢先に手首痛めたので、未だトレーニング効果が確かなものか否かは不明ですが、個人的な感覚では大いに効果ありじゃないかと踏んでいます。

 

2019年はオープン強化の年にしましょう!

もちろんやりすぎてケガすることだけはないよう!

 

最後に

オープンのトレーニング方法を調べるにあたり、本文中で紹介した以外にもいろいろなジムやクライマーさんのブログやHPを拝見したので、リンクをいくつか貼っておきます。

保持力強い人の解説書 | クライミングジム R&F

【クライミングの基本技術】カチホールドの持ち方と、カチに強くなるトレーニング | クライミングライフ

ボルダリングのすすめ 故障を気遣う人向けの中級ステップアップ - 栄光のエクソダス break out to glory

 

中でも特にこれはよかった!

オープンハンドは無限に強くなる。 - 楽生き.net

上に貼ったリンクとは違い、そこまで理論的なことは書いていないのですが、かなりの強クライマーの意見という点と、タイトルがとにかくいいですね。

なんたって"オープンハンドは無限に強くなる"ですよ...!

鍛える気にしかならないでしょ!

 

ではまた(^_^)/~