"元"池田町地域おこし協力隊~kuro隊員のその後~

平成31年3月に池田町地域おこし協力隊を卒業したkuro隊員の"その後"をダラダラ綴ります

RED POINT運営記Vol42~キッズクライマーを育てる難しさ~

こんにちは。

北海道十勝地方池田町地域おこし協力隊、32歳になりましたkuro隊員です。

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キッズ向け教室を通して感じたこと

池田町内小学校の夏休み期間に合わせて、RED POINT独自では初のキッズ向け教室を開催してみました。

かねてから"強いキッズクライマーの育成"を運営方針の一つとして掲げてきたので、オープンから1年以上経ってついに一歩を踏み出せたような気でいます。

 

得たことも課題も山ほどあったよって話!

前回の運営記はコチラ↓

www.kuroroman.com

 

そこそこの参加数

これまでに開催した"わんぱく教室(池田町教育委員会主催)"などの反響から、キッズ向け企画はある程度の参加数があることは見込んでいたのですが。

総定員35名(全7回、各回定員5名)に対し、22名の参加数となりました。第1回と第2回が告知不足により参加者ゼロだったのが響き、"そこそこ"の結果となりました。

※全8回開催予定でしたが、第4回はkuro隊員の仕事の都合により開催せず。

 

北海道新聞に掲載してもらった直後から、順調に参加枠が埋まり出し、ついにはお断りする日も発生。すまんなキッズたち。

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今回はあくまで"遊び"じゃなくて"スポーツ"として登ることがテーマだったので、安易な誘いや声かけをしなかったことも、そこそこの参加数に終わった要因ではあります。言い訳くさいですけどね。

 

参加者の残念な内訳

参加数はまぁいいとして、何が残念かって町内の子がほとんどいなかったこと。

8割以上が帯広、幕別、音更などの池田町外からの来店で、さらには札幌や道外から帰省中の子もチラホラ...。

 

今回のボルダリング教室は、今後の継続的なキッズスクール開催に向かうための前フリ的な目的があって開催したこと。

開催時間帯を平日の夕方に設定したのも、その時間でも親が送迎できるor子どもが自力で来店できる、のどちらかにヒットする層を探るって狙いがあったんです。で、その中で1人でも"これからもボルダリング習いたい!"って子がいれば御の字だな、と。

まぁその狙いは見事に外れた訳ですが...諦めの悪いkuro隊員としては、懲りずに町内キッズへのアプローチはまだまだ続けますよ!

 

元々、大人も子どもも町外からの来店が半数を超えているので"やっぱり町外からか..."という納得感はあります。

と言うかわざわざ町外から時間かけて来てくれるなんてありがたい話なので、残念な内訳なんて言っちゃイカンですね。狙いの定め方を間違ったkuro隊員が悪いわ。

 

とりあえず、今回の開催条件下においてのデータを得たということで。

しかしどういう訳か、強いorこれから強くなりそうな子に限って遠方から来てたりするんだよなぁ...。

 

課題山積

あとは開催してみて実感した課題、反省点。

以下に挙げる課題等は全てにおいて

kuro隊員の指導者&クライマーとしてのスキル不足

が密接に関わっていることは自覚していますが、いちいち言及するのもアレなので先に断っておきますね!

開催時間が長い

今回は2時間としましたが、正直長かったです。体力的にではなく、子どもたちの集中力が2時間もたない。

ボルダリングが初めてでもそこそこ登れる子、あるいは既に継続して取り組んでいる子ならば2時間でちょうどいいくらいかと思いますが、やっぱりスイスイ登れない子もいる訳で。

"怖いし登れないし疲れたー"と諦めた姿を見ると"あぁ...教え方が悪かったかなぁ..."とkuro隊員はいちいち凹んでいます。

 

スポーツとして取り組むレベルの子なら1.5~2時間、ボルダリング初体験~超初級くらいの子は1時間。ある程度登れる子も最後の方には遊びモードに突入していたので、それくらいが妥当かなぁ...。

 

定員5名でも微妙

まぁ教え方の問題だと言われればそれまでなんですが、

ぶっちゃけ定員3名でいいかな

と思いました。

 

子どもの体力は底知れずで、どんどん"次登りたい!"と積極的なのはとても嬉しいことです。

しかし裏を返すと、一つのウォールで一人ずつ順番待ちをして登って、その都度"ここをこうして登るといいよ"って話をしていると、退屈しちゃう子が出てきちゃうんですよね...。

"待っている間はオブザベしててね!"と言っても、まだそこまでの意識で取り組む子がいないのか、kuro隊員が間を繋ぐトーク力が無いのか、その辺はご想像にお任せしますが、とりあえず今回はそうだったって話です。

単純に子どもの数が多ければ多いほど、遊びモードに転換した時に覆せない、という事情もありますね。一度遊び始めた子どもたちを止める技術なんて、kuro隊員はこれっぽっちも持ってやしないのですよ。

ボルダリングで子どもと接するようになってから、幼稚園や小学校の先生に深い尊敬の念を抱いております。いや、それどころか普通に子育てしている親も尊敬に含まれるけど、それはさておき。

 

個別に指導ができ、退屈しないくらいの順番待ち(休憩&オブザベ)があり、安全面の配慮もバッチリ...となると、やはり3名。

既にスポーツとして取り組んでいる子だけなら5名でもいいかも知れませんが。

 

キッズ向け課題

教室開催前から、リーチが短い子どもでも落とせる課題を作るべきか否かを考えていましたが、今回の様子を見て

無くてもいいかな

と結論しました。

7級課題を一つでも落とした子は、自然と6級課題に向かっていきました。

 

全然登れない子を退屈させないためには、誰でも落とせるくらいの課題があったほうがいいのかなぁと思っていましたが、わざわざ"キッズ向け"とせずとも足自由な7級課題をいくつか増やすなり、通常は足指定の6級課題を足自由で登らせてみるなり、なんなら手足フリーでとりあえず登ってみるなり、対処法はそこそこあるので。

 

むしろ課題を大人・子どもと分けることで"自分は子どもだから大人用課題はできなくて当り前"と、やる前から諦めてしまうことが心配だったので、"キッズ向け課題は作らなくて良い!"と結論することにします。

 

 

以上が今回の教室を通して感じた点でしたー!

 

個人的な感想

開催期間中は、事前にわかっちゃいましたが

すげー疲れました。

 

タイミング悪いことに他の仕事が非常に忙しい期間(そしてRSRに行ったせいでもある)とモロに重なってしまい、複業の難しさにヒーヒー言っておりました。マジで。

今回は期間限定の取り組みだったので、ちょっと頑張れば切り抜けられましたが、割と真剣に仕事のスケジュールを考え直す必要があるな、と思いました。

 

教室開催とは直接関係の無い感想に思えるかも知れませんが、なんせRED POINTはkuro隊員以外はボランティアで支えているジム。

運営スタッフで唯一収入を得ている=最も時間と労力を割くべき立場であるkuro隊員が、然るべき働きをしないとイカンのです。本格的にキッズ教室を常時メニューとしていくには、kuro隊員がその時間を確保することも必須条件なのです。

"他の仕事が忙しいから...ではダメ!"と思いました。

 

反省!

 

最後に

多くの課題を残して終了した"夏のボルダリング教室"ですが、悪い結果ではない...というか初の試みなので、結果の良し悪しをさほど求めておりません。

"そこそこ止まりの集客・狙いが外れた内訳・指導力をはじめとした受け入れ側の未熟さ"などは一つの結果&現状であると受け止め、また次の手を打っていこうと思っています!

 

今回の結論を一言でまとめると

キッズクライマーを育てるのは難しい

ですね。 あくまで"現状では"ですよ!

 

ではまた(^_^)/~

 

次回の運営記はコチラ↓

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