"元"池田町地域おこし協力隊~kuro隊員のその後~

平成31年3月に池田町地域おこし協力隊を卒業したkuro隊員の"その後"をダラダラ綴ります

【マンガ#2】お茶にごす。~ロハスを夢見る最強高校生(茶道部)~

こんにちは。

北海道十勝地方池田町地域おこし協力隊、ハーフマラソンサブ100を目指すkuro隊員です。

お茶にごす。

西森博之(著者)といえば"今日から俺は!"の方が有名な気がするけど、あれは単純明快なヤンキーコメディで、31歳になった今読んでも笑えることは笑えるけど、共感できるかどうかって意味では"お茶にごす。"に一票を投じたい。

だってロハスがテーマ(?)だもの。

 

マンガ読んでるヒマねぇよって人はスルーしてOK!

敢えて非生産的な時間を確保しています↓

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概要

前回もそうだったし今後もそうだと思うけど、ザックリとしか概要は書かないので詳しく知りたい人はググってね!

  • タイトル:お茶にごす。
  • 著者:西森博之
  • 掲載誌:週刊少年サンデー
  • 巻数:11巻

大人になってから一気読みするなら、これくらいの巻数がちょうどいいなぁと感じる。1巻15分で読んだら11巻で165分=2時間45分。

30巻超えたりしてくると、もう一気に読む体力も時間も無い。

あらすじ

圧倒的な強さと面構えから、悪魔(デビル)まークンと呼ばれる船橋雅也。

本音では優しい心とロハスな生活を求めるが、降りかかる火の粉を払い続けて暴力の連鎖から抜け出せずにいる。

外見で人を判断しない部長(姉崎)に憧れ、相棒の山田と共に茶道部に入部し力と優しさの境界に悩みながらも、夏帆をはじめとする仲間の存在によって自分の役割や気持ちに気付いていく。

 

登場人物

もう一度言うけど、詳しく知りたい人はググるように!

船橋雅也

物語の主人公。

幼い頃に母を亡くし、冷徹な父にお前が優しくなれる訳ないと言われた経験から優しい人を目指す高校1年生。

めちゃくちゃにケンカが強く理不尽な事には屈しない心の強さを持つ。

部長を想う反面、自分が近くにいる事でトラブルに巻き込まれる事を危惧する。

山田航

船橋の相棒。

幼少時はちょっと気弱な子どもだったが、理不尽な暴力を受けても屈しない船橋を見て心身ともに強くなる。

いわゆるイケメンだが鼻からうどんを出してしまったり、完全な二枚目キャラではない。

浅川夏帆

船橋と山田の同級生で、正義感の強い少女。

当初は粗暴と思い込んでいた船橋を茶道部から追い出そうとするが、徐々に船橋の純粋で真っすぐな心を理解していく。

口癖はバカじゃないの?

姉崎奈緒美

茶道部の部長で、開架高校の良心と呼ばれる存在。

船橋を外見で判断しなかった稀有な心の持ち主。

暴力を嫌いながらも芯の通った船橋と山田に対しては認める部分もある。

 

名言とともに見所紹介

撃破!ゲキハ!げきは!撃破!!ゲキハ!!げきは!! 

いったいこの道の終わりはいつ来るんだよ!

船橋(1巻)

 

日常のあらゆる場面で絡まれる→仕方なく倒す→仲間や先輩を連れてくる→撃破→繰り返し。

暴力の連鎖に嫌気が差している船橋の心境。

 

夏帆「部長サン!!ダメですよ、こんなの入れちゃ!!」

部長「仮にも茶道に携わろうとする者が、人を見た目で判断してはいけませんよ」

船橋「入部します」

夏帆と部長と船橋(1巻) 

 

その見た目から部活動に勧誘されない船橋を茶道部に誘う部長。

凛とした態度で夏帆をなだめた部長の姿を見て、茶道部への入部を決意する船橋。

 

夏帆「いっきいっかい!!なによソレふざけてんの!?(中略)あんたはそんな暴走会でも作って、海沿いの道やら街中でも走り回ってりゃいいのよ!」

 

夏帆(1巻)

 

船橋を茶道部から追い出すために食って掛かる夏帆。

ちなみにそんな暴走会(いっきいっかい)とは壱忌遺会と書くようである。

 

完璧。完璧な強さだよね...あの男。

夏帆(1巻)

 

アニ研の先輩の仇討で、北沼の想い出が詰まった(実際はただのガラクタ)バイクを何の躊躇もなく燃やした船橋に対して。

手段はどうあれ、船橋の一直線な行動力に尊敬の芽が。

 

でも、アイツは人のためにしかやらないんだよ。

山田(1巻)

 

部長を除く茶道部員から船橋に退部してほしいという伝言を頼まれた山田が、去り際に言い残した一言。

さすが船橋の相棒役。かっこよい。

 

お茶にごす。(1) (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。(1) (少年サンデーコミックス)

 

 

船橋「なんちゅーか俺は、町を歩いてて道を訊かれたり、どっかに出かけた時には写真撮ってくださいと言われたいんだ」

夏帆「いや...悪いんだけどホント無理だよ。カンベンしてください」

船橋と夏帆(2巻)

 

争いから離れロハスな生活を夢見る船橋のささやかな目標に対して、冷静に想像してみても無理だと言う夏帆。

自分の理想と現在の姿がかけ離れ過ぎていると、周囲はもちろん戸惑う。

 

お茶にごす。(2) (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。(2) (少年サンデーコミックス)

 

 

山田「オマエは悪い事してないよ」

船橋「俺だってそんな覚えはない」

山田「俺だってもう謝らねぇ」

船橋「やるか!?」

山田「やる!!」

山田と船橋(3巻)

 

知り合ったばかりの山田と船橋が上級生、その兄貴と父親から理不尽な暴力を受ける。

徹底的にやられても、悪くないのに謝る必要はないと心を決めた二人のやりとり。

 

お茶にごす。(3) (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。(3) (少年サンデーコミックス)

 

 

わかるか?世の中はな、2つの人間に分けられる。命令される奴とする奴だ。俺は命令する側の人間だからそうしただけだ。

樫沢(4巻)

 

不本意ながらもヒールを演じる事となったブルー樫沢の一言。

 

お茶にごす。(4) (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。(4) (少年サンデーコミックス)

 

 

 

人の話を聞くからいけないんだよ。自分の言いたい事だけ言えばいい。

樫沢(5巻)

 

(一応)船橋のライバル役だが見せ場の少ない樫沢の名言。

一方的で会話にならない相手への対策にピッタリ。

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お茶にごす。(5) (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。(5) (少年サンデーコミックス)

 

 

見るだけ...皆が楽しそうにしているのを見るだけよ。

奥沼(6巻)

 

いわゆる陰キャラである奥沼が、夏祭りに来た理由を聞かれた返事。

脇役でも主役でも、人それぞれの楽しみ方ってあるよね。

それに対して他人にどうこう言われる筋合いなんてない。

 

お茶にごす。(6) (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。(6) (少年サンデーコミックス)

 

 

オレはこんな奴がどーなろーと知ったこっちゃないけど、それがアンタらを裏切る事になるとしても...オレの中の筋を通すと、そっちには立てない。

樫沢(7巻)

 

樫沢の名言その2。

望まずとも助けてもらった借りを返すため、土壇場で船橋側につく樫沢。

こんな真っすぐに生きられるのはカッコいいけど、さぞ苦労の多い人生だろうなぁと思ってしまう。

 

優しくしてもいいのよ。

通りすがりのお茶の先生(7巻)

 

部長の心を開放した一言であり、部長が茶道を志すきっかけとなった一言。

見ず知らずの人を気遣ったり優しくするのって、慣れてないと勇気いるよね。

電車で席を譲るのも最初は勇気いるよね。 

 

お茶にごす。(7) (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。(7) (少年サンデーコミックス)

 

 

男はな、強くなければ優しくなれないんだ。

船橋(8巻)

 

割と使い古されていそうな一言!

それを聞いた夏帆のリアクションは「アホだ!」だったけど、男を人間に、そして強さを余裕に置き換えれば納得できる。

人間は余裕がなければ優しくなれないんだ。とね。

 

お茶にごす。(8) (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。(8) (少年サンデーコミックス)

 

 

 

ねェ、雅也クン。優しい人になって。そしたらきっと、君の欲しいものが手に入るよ。

宮城(9巻)

 

船橋の父親の秘書である宮城から船橋へ。

船橋の根底の価値観を作るきっかけとなったであろう一言。

 

お茶にごす。(9) (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。(9) (少年サンデーコミックス)

 

 

 

船橋「夕陽」

部長「今日はズイブン低いトコに出たね」

ドゴッ!!

バチーン!!

船橋と部長(10巻)

 

個人的には一番の名場面!

文字だけじゃ伝わらないだろうから読んでね。

 

部長「あなた達はいい事をしました。いい人です。」

不良A「いや、でもねェ...姉崎さん、無茶だよ...おりょ...!」

不良B「何泣いてんの、オマエ...?」

不良A「オマエこそ...!」

部長と不良たち(10巻)

 

船橋の知り合いと聞いて、その身を呈して力になろうとする部長。

ろくでもない振る舞いをしていた不良たちの心をも動かした瞬間。

 

やるかオイ。今日はやっちまいてェ感じだからよ。

船橋(10巻)

 

不良たちを助けた部長を守るため、遠ざけたいと思っていた力で危険を退けようとする船橋。

憧れ、真に大切だと想うからこその言動。

 

お茶にごす。(10) (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。(10) (少年サンデーコミックス)

 

 

 

山田「ダメダメダメ!コイツは別に正義の味方じゃねーから!こないだだってマミーになってたんだぞ」

船橋「いいぜ。俺、優しいから」

山田「...ったく!」

山田と船橋(11巻)

 

自分が優しくあるために、敢えてその力を活用すると決めた船橋と、それを案じる山田。

無茶な頼みにも協力する事で何かを保とうとする船橋の表情は泣ける。

 

よっ、雅也。オメーに言いてえ事があったんだ。悪くなかったぜ、優しーってのよー...。

船橋の祖父(11巻)

 

ロクデナシだったはずの船橋の祖父が、純粋に優しくなりたいと想う船橋にいつの間にか共感し、車に轢かれそうな子どもを助けて息絶える。

 

夏帆「誰にでも優しいなんてのは、神様でもなきゃ無理なんだよ。オマエ、誰を優先するんだ?」

船橋「優先していいのか?」

夏帆「私は許す」

 

船橋「ありがとう夏帆!!」

夏帆と船橋(11巻)

 

物語のクライマックス。こりゃあ山田じゃなくても泣くよ...。

船橋を悪と決めて忌み嫌っていた夏帆が、船橋の押し殺している想いを見抜いて背中を押す。

その直後、部長に会いに走る船橋の渦巻く感情は青春のそれ

 

お茶にごす。(11) (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。(11) (少年サンデーコミックス)

 

 

文字だけで名場面を伝えるのって難しいな...。

雑感

とってもサクサク読める青春コメディ!

ちゃんと茶道している場面よりもケンカシーンが多いのはご愛嬌。

会話のやりとり以上に、登場人物の想像やモノローグが面白い。聞きなれない言葉を耳にした時の船橋は大概全然関係ない想像を膨らましているとか。

"今日から俺は!"と同様、この後どうなったの!?と含みを持たせるラストも良い。

唯一残念だったのは、ライバル役の樫沢が不遇だった点。もう少し見せ場があっても良かったんじゃないかなぁと思うけど、全体のボリューム的にはこれ以上のエピソードが無くて良かったのかも知れない。

 

読後感は爽快の一言!

最後に

マンガ感想シリーズ第2弾。

GWが明けてもそこそこ忙しい日々を送っていますが、マンガで非生産的な時間は確保しています。夜ダラダラ読んで朝感想をblogに書く。

冒頭でも書いたように、単行本11巻くらいって一気読みするのにちょうどいいボリュームだなぁと思います。今更ワンピースとか読む気になれないもの...。

 

ではまた(^O^)/

 

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