こんにちは。
北海道十勝地方池田町地域おこし協力隊、ハーフマラソンサブ100を目指すkuro隊員です。
中卒労働者から始める高校生活
あえて何もしないぜタイム満喫中。
— 黒田知樹 (@kuro_ikdcok) 2018年5月4日
「中卒労働者から始める高校生活」というマンガで涙目になっている静かな夜。
何かしてなきゃ落ち着かない病をどうにかするために、意識的に思いっきり非生産的でグータラな時間を取るようにしている。
GWも終盤に差し掛かった夜、洗濯終了を待っている間にたまたま目にしたマンガが面白かったので紹介するよ。
マンガ読んでるヒマなんてねぇよって人はスルーしてOK!
概要
ザックリと概要。
詳しく調べたい人はググってね。
- タイトル:中卒労働者から始める高校生活
- 著者:佐々木ミノル
- 掲載誌:コミックヘブン
- 既刊:10巻(2018年5月29日現在)
なおタイトルの読みは"ちゅうそつろうどうしゃ~"ではなく"ちゅうそつわーかー~"です。
あらすじ
※新刊でたのでちょっとだけ追記!
母を亡くし父は服役という家庭環境の中、妹・真彩(まあや)のために高校へ進学せずに中学卒業と同時に物流会社にて働いている真実(まこと)。
勤続3年間を真面目に働き続けた仕事ぶりが評価され、真実は現場の指揮係に任命されることとなるが、急遽コネ入社した大卒の梶原(かじわら)にそのポジションを奪われてしまう。
真実は自身の学歴コンプレックスを払拭するため、高校入学を迎える真彩とともに通信制高校への入学を決意する。
莉央(りお)をはじめとした多種多様な背景を持つ同級生と出会い、時に衝突し時に助け合いながら、周囲とともに成長していく真実。
トラブルを乗り越えていく中、服役していた真実と真彩の父親が現れたことで一波乱の予感。
レストランのバイトを通じて、"あなたの心が好き"という真実と真実の父の共通の言葉から真実の父親の存在を知ってしまった莉央。
※2018年5月29日現在ここまで
kuro隊員が実際に読んでまとめたあらすじなので、きっと伝わりにくいだろうからちゃんと知りたい人はWikipediaまたはマンガを読んでみて下さいな。
登場人物
片桐 真実(かたぎり まこと)
主人公。
中学卒業後は物流会社に勤め、ストーリー開始時点で勤続4年目を迎える。
妹・真彩と二人暮らし。
職場では18歳ながら周囲から頼られる存在だが、自身は非常に強い学歴&家庭環境コンプレックスを抱いており、大卒入社の梶原に対して敵意を剥き出しにする。
短気でケンカっ早いが強くはない。
コンプレックスからか、ストーリー序盤ではネクラというか破滅的思考に走りがち。
片桐 真彩(かたぎり まあや)
真実の妹。
ストーリー開始時点で高校1年生となる15歳。
明るく正義感も強いが勉強は苦手で、専願で受験した高校に落ちたことで通信制高校に通うこととなる。
父親は亡くなったと真実から聞かされている。
蓬澤莉央(おうさわ りお)
ヒロイン。
真彩と同じくストーリー開始時点で高校1年生となる15歳。
いわゆるお嬢様で世間知らずな所があるが、周囲に比べて自身が苦労知らずということを自覚し悩む面もある。
幼少時は男勝りで活発な子どもだったが、従妹からの虐待を受け続けているうちに性格が一変し、家族や友人と距離を置き、自分の殻に閉じこもるようになる。
他にもストーリーに深く関わるキャラはたくさんいるので、詳しく知りたい方はWikipediaまたは~(以下略)。
名言とともに序盤の見所紹介
学歴(がく)がなくても俺はやれる。
大丈夫だ...。
真実(1巻)
会社の指揮係に任命される直前の真実。
真彩から一緒に通信制高校に行こうと誘われた時、断る理由として口にした言葉。
学歴コンプレックスの自分が仕事で認められたことが嬉しかったようで、(珍しく)笑みを浮かべながら言う。
真面目にやれよ、真実。
真面目にやって、誰にもお前を笑わせるな。
真実の勤務先の社長(1巻)
中学を卒業したばかりの真実が採用面接に来た際、父親は服役中だということを隠さなかった真実に対して「犯罪者の息子なんてわざわざ履歴書に書くなよ」と笑った直後に発した一言。
レッテルを貼らずに真実を見る社長は漢である。
この橋がいきなり崩落しねえだろうか。
真実(1巻)
作中たびたび出てくる真実の台詞。
真実の抱える破滅的思考と闇の深さを感じる。
うるせー触んな!〇んじまえよ全員!
真実(1巻)
大卒かつ社長の友人の息子が指揮係に任命されたことで荒れる真実。
今まで一緒に働いていた仲間すら自分をバカにしていると思い込んで発した一言。
若葉「やめろって言ってんだろ!好い人ぶるな勘違い野郎!!」
真実「勘違いしてんのはテメェだろ!一人で全部背負った気になってっから子供にあたるんだよ!」
若葉と真実(1巻)
ひなぎく(若葉の娘)が行方不明になった時、協力しようとする真実と一人で子どもを育ててきた若葉のプライド(あるいは虚栄)がぶつかり合う。
やっぱダメか...。油だらけで汚ねぇよな。
真実(1巻)
顔色の悪い梨央に手を伸ばしたが拒絶された真実。
自分が中卒労働者であることにコンプレックスを抱いていることを感じるシーン。
莉央が手を払ったのは別の理由なんだけど。
こんな仕事一日中やって、ああやって叱られて。
でもそれ以外に何もない奴らなんですよ。
新(2巻)
ストーリーの本質とは逆をいく役割の新(あらた)。
校外授業で工場見学に行った先で、莉央にこぼした一言。
そんなちゃんとした会社...俺が行ったってバカにされるだけだろ。
学歴(がく)もねぇし。金もねぇし。
新の父(2巻)
新が反面教師とした父親。
詳しい描写は無いが、間違いなくダメ人間だと私は感じた。
新「お前なんかどうせ生きてたって、どうせクズのまんまなんだからさ」
真実(コイツ...〇していいよな...?)
新と真実(2巻)
互いに荒んだ心境で出くわした新と真実。
そりゃ刺々しい言葉も吐くし〇したいとも思うわ。
もういいよ。わかってんだよ。
俺なんかが好かれる訳なかった...。
真実(2巻)
若葉に卑屈極まりない本音をこぼす真実。
そしてこの後...。
世間知らずな所があるから社会勉強させたくて。
岸家の長男に甘ったれはいらないの。
タクヤの母(2巻)
莉央に虐待を加えている従妹・タクヤの母の一言。
甘ったれるどころか道を踏み外してるけどね...。
お前らが頭悪いのはさぁ...努力が足りないんだよ。
こっちは毎日毎日勉強して、受験の地獄とか未だに夢に見る訳。
お前らはその努力をしていないんだよ。
タクヤ(2巻)
梨央に対して暴走するタクヤ。
バイト先で言われたことを思い出し、八つ当たりの怒りを爆発させる。
お前。
自分を可哀想がるのをやめろ。
自分を卑下するのをやめろ。
"俺を決めつけやがって"と世を恨んでるんだろうがな。
テメェだよ。
自分が自分を決めつけてんだ。
真実の勤務先の社長(2巻)
この言葉に反論できない真実。
何かしら事情があれどもコンプレックスに強く支配されている人は、確かに自分で自分を"どうせ俺はダメなヤツ"と決めつけている節があるのは現実でも一緒。
真実「実際..中卒の人間なんてろくでもねぇんだよ。親もいねぇし。気に入らないことがあればキレて暴れるんだよ。底辺だよ。あんたはもう、いい加減俺に関わらない方がいい」
梨央「そんなことない...中卒なんてそんなこと!」
真実「そんなこと?(知らねぇくせに!)そんなこと、気にしてる俺はおかしいか?この程度で、自分を可哀想がっておかしいか!?仕事があるだけ有難いって思えってか!?家があるだけ恵まれてるってか!?散っ々言われてきてんだよ!"もっと不幸な人間いっぱいいるんだから"って!知らねぇよ!!これは俺の苦しみだ!俺の持ち物だ!持ってねぇ奴がゴチャゴチャうるせぇよ!!」
真実と莉央(2巻)
真実の本音フル放出。
相手の心の底を知らずに慰めるような言葉は、時に逆効果になる。
でも感情の爆発がきっかけで、今まで押し殺してきた本音が思わずこぼれることもある。
(ダメだ...言うな、ダセェから)
なんで俺ばっかり...。
(ずっと言わないようにしてきたんだ。だって...)
俺だって、普通がよかった...!
(こんなこと、話せる奴はいない。わかってくれる奴なんて、一緒に泣いてくれる奴なんて、いる訳が無い)
真実(2巻)
kuro隊員ここで号泣しちゃったよ(T_T)
愚痴や文句を隠さず言える人と言えない人がいるじゃないですか。
言うことでスッキリする人もいれば、自分の心に深くしまって口にしないことで自分の信念や美学を保つ人もいる。
後者は無理に本心を引き出してもいいことは無いと個人的には思うので、自然と吐き出す瞬間を待てばいいよね。どんなに押し殺していても、TPOが整えば吐き出すんだからね。
kuro隊員も押し殺して...と言うか愚痴とか不幸自慢には何の価値も無いと思っているタイプの人間なので、日常の上っ面のコミュニケーションだけできたら十分じゃないって思います。
誤解されやすいけど、心に壁を作っているつもりなんてありませんよ!むしろみんなウェルカムですが、本当に分かり合える人かどうかの選定はしますよそりゃ。
生きていく上で必要最低限のコミュニケーションについては体得しているからケースバイケースで対応は違うし(嫌いな人には超そっけないよ!)、本心を言う言わないについても"この人にはここまで言えるな"って自分の基準で見定めているつもりです。※池田町に来た当初、地方暮らしに慣れずにしゃべり過ぎた感はあるけどね!田舎の伝達速度はヤバい。
周囲の常識人から見てそれを壁と呼ぶのなら、勝手に突破なり抜け道なり探してちょうだいな。勝手にフィルター通して見ているだけで、kuro隊員は公言している信念通りにほぼ不動ですから。
と言うかそもそも、ごく一般的に見て深い昼ドラのようなコンプレックスについて、本当に思い悩んでいるとしたらそう簡単に人に話せないでしょ。逆に一般的な目線で重たいと言われる話を誰彼問わずにぺちゃくちゃとバラまく人は信用しないようにしている。
雑感
本当に何気なくタイトルが目に留まって読んだマンガなんですけどね、主人公の真実には少なからず...いやむしろ相当な共感を覚えました。
そりゃ真実ほど過酷な環境で育った訳じゃないけど、アイツ〇〇のクセに大した仕事できねぇよなとか思う機会は正直ある。
大卒だからってだけで出世が早いとか給料が高いとかおかしくね?って。kuro隊員は高卒なのでそう思ったことは数えきれないくらいありましたよ。
特に年功序列で仲良く昇給・出世の公務員時代はまぁ大卒で仕事できない人を本気で敵視していましたね。お前ら税金のムダだからさっさと辞めちまえ、とね。今はまさかそんなこと思っていませんよ。
真実のように妹のために文句を言わずに働く人が身近にいたら、多くの傍観者は立派だね、偉いねって言うんじゃないでしょうかね。
でも現実問題、学歴で区別される場面が多々あるのは事実。例えその考え方自体が時代遅れとか良いのか悪いのかなんて知らんけど、事実。
そんな世間に立ち向かうには、通信制でも何でもいいから学歴を得るか、学歴が無くとも上を目指せるフィールドを探すか、学歴の無い自分を受け入れて諦めるか、のどれかしか無いんですよ。
日常で直面する多くの問題、とりわけ人間関係やコンプレックスに関する問題は、突き詰めてみれば自分が変わるか周囲を変えるかしか解決策が無いと思います。
結局は自分と、自分が大切にしたい限られた人が幸せになるような選択をするのが間違いなくベストアンサーじゃないっすか。アホな上司や愚痴ばっかりの同僚の心配しているヒマなんてないじゃないっすか。
真実のように心の奥底でコンプレックスに悩み区別されながらも、自分が正しいor楽しいと思うことだけをすればいいんじゃないかと思うのです。例え周囲から見て不器用であってもね。
まぁ一言でまとめるならば、何かしらのコンプレックスを抱いている人には刺さるマンガだと思います!
以上、私情丸出しな雑感でした。
最後に
雑感で書けばよかったんだけど、絵柄はいかにも最近のマンガだなぁって感じであまり好きにはなれませんが、それを補って余りあるストーリーとキャラの描写が魅力的なマンガです。
これからまだまだ複雑な展開を迎えそうなので、現在進行形の楽しみが一つ増えました。
非生産的な時間よ、ありがとう。
興味が湧いた方は、Kindle Unlimitedで読んでみて下さいな。
ではまた(^O^)/
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