こんにちは。
北海道十勝地方池田町地域おこし協力隊、任期の半分を終えたkuro隊員です。
万が一の事故に備えて
ここ数日で一気に気温が下がり、秋を通り越して冬すら感じる今日この頃です。十勝の季節の変わり目は落差が激しく、体の順応が追い付いていません。
昔から寒さは苦手ですが雪が積もってしまえばスノーボードができるし、今年からはボルダリングもあるので全然退屈しない気がします。あ、たまにマラソンも。
さて、正式オープンして約1か月が経つRED POINT。混んでたり空いてたりと波が激しいですが、ジム運営における土台をよりしっかり固めるため、そして安心安全なジムを目指してスタッフたちが救命講習を受講しました。
前回の運営記はコチラ↓
RED POINTの基本情報はコチラ↓
普通救命講習Ⅰとは
概要
Wikipediaより引用↓
普通救命講習 Iは3時間の講習で、広く一般市民を対象に、成人への救命処置(心肺蘇生法、AEDを用いた除細動)と、気道異物除去や止血法などの応急手当が教授される。一般的な普通救命講習はこの講習である。(赤十字の基礎講習と同等)。
これが概要。一般的な内容です。
実はkuro隊員、普通救命講習Ⅰは受講済みだったりします。公務員ってだいたい採用直後に受けるようなので、その例に漏れず10年程前に受けた記憶があります。内容は全然覚えてないけどね。
修了証多分持ってるしパスしようかなぁ、とも思いましたが、仮にもRED POINT運営委員会の会長を名乗る熱き責任感から受講を決意。「どうせ1時間くらいだろうから終わったら登ろうっと」と思っていたら当日、3時間の講習と聞いてちょっとゲンナリ。
到達目標
http://www.fire119-ohtawara.jp/download/kyuinf_1.pdfより引用↓
1 心肺蘇生法(主に成人を対象)を、救急車が現場到着するのに
要する時間程度できる。
2 自動体外式除細動器(AED)について理解し、正しく使用でき
る。
3 異物除去法及び大出血時の止血法を理解できる
胸骨圧迫や人工呼吸、AEDの使い方、止血の3本柱をしっかり理解する事が目標ですね。
一応テストのような「効果測定」が最後にありますが、ちゃんと話聞いていれば問題無いでしょう。よっぽどの事が無ければね。ウケ狙いに走る、とか。
真剣なスタッフたち
講習スタート
講習開始直前。ウォールとマネキン。なんかシュール。
シュールその2。
座学開始。DIYで漆喰を塗った壁にプロジェクターがよく映ります。
今は「心臓マッサージ」ではなく「胸骨圧迫」と呼ぶそうです。知らなんだ。
圧迫の深さや速さは数年ごとに改正されるらしいです。コツは「強く、速く、絶え間なく」、だそうですよ。何かの標語か社訓みたいね。
一通り説明を受けた後はいよいよ実技と効果測定。
みなぎるリアリティ
スタッフM氏。真剣さぶっちぎりNo1。
反応の有無で意識確認中。「大丈夫ですか!?わかりますか!?」と声をかけるヤツです。手がブレて写っているのは真剣さの証。
みんなマジメにやってるんですけど、普段ユーモア溢れるM氏が真剣にやっているとどこかコミカルに見えてしまう。あまりふざけちゃいけないこういった状況で、一度面白くなってきちゃうと笑いが堪えられなくなるのは何故なんだろう。
例えば学生の頃。怖い先生がマジメな話してるのに些細な事で一人がクスクス笑い出すと伝染するヤツ。そしてバレて怒られるヤツ。みんな経験あるでしょ?
何かそういう心理効果を表す専門用語とか無いんだろうか。「緊張状況下抑圧不可的爆笑現象」とか。知らんけど。
でもちゃんと全員合格しましたよ。
修了証は後日届くそうです。これで何かあってもスタッフにお任せ!
もちろん何も無いのが一番ですけどね。
余談
講師を務めたイケメン消防士さんから聞いたお話。
119番通報から救急車が現場に到達するまでの所要時間は全国平均で約9分。それでも充分に早いもんだなぁと思いましたが、池田町の所要時間は約7分だそうです。早い。
そりゃ十勝は道広いし車少ないし当然かも知れないけど、昼夜問わずに緊急時に備えている署員の方々には感謝したいですね。
高校時代の友人の一人が「どうしても消防士になるんだ」と消防職員試験を受け続けていました。何度も落ち、併願受験で受かった郵便局で働きながらも諦める事無く試験を受け続け、その後見事に消防職員となりました。
大変で大きな責任を背負う仕事なだけに、そんな強い志を持った人にしか務まらないだろうなぁと実感。「筆記試験と体力試験ならイケるんじゃねぇか!」と軽い気持ちで受験を考えていた高校時代のkuro隊員は恥ずかしくて堪りません。
なおさらに余談ですが、池田町最大のイベント「秋のワイン祭り」でも「飲み過ぎて具合が悪くなった」など救急車を要請する事があるようです。くれぐれも飲み過ぎには注意。
最後に
「備えあれば憂いなし」の言葉通り事故が起きてから「何とかしなきゃ」と焦っても知識も無いし冷静でもいられないし、現場でオロオロして後で後悔。そんなの嫌ですよね。
ボルダリングはスポーツの一種であり、いくら細心の注意を払い続けたとしても100%事故を防ぐ事は現実的に困難。手が滑った、ホールドが動いてしまった、着地した時に足を挫いた、落下した人と接触した、等々。環境要因も人的要因も最大限ケアすれば事故発生の確率は下げられるでしょうが、0にはならない。
じゃあ「発生した後、どうするか?」にも意識を向けなきゃなりません。ジムとしての責任有無の話じゃなく原因が何であっても、応急処置ができるに越した事はないですよね。
と言う訳で、RED POINTはそんな想いで営業しております。
ボルダリングの普及、商店街活性化、人々の交流促進、空き店舗活用等々、様々な願いが達成できるよう、スタッフ一同日々頑張っておりますよ。
どうぞお気軽にお越し下さいませ!
ではまた(^^)/
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