こんにちは。
北海道池田町の地域おこし協力隊かつ駆け出しボルダラー、kuro隊員です。
ナリワイ作り関連のセミナーへ
2016年度末の3/25、26に札幌で開催された標記のセミナーに参加してまいりました。
地方でのナリワイ作りを模索しているkuro隊員にとってはタイムリーな話題かと思い、残り少ない2016年度の出張予算を捻出して張り切って参加した話です。
北海道ローカルベンチャートークイベント(3/25)
地域の特性を活かした事業を展開している3つの自治体がそれぞれの取り組みを発表。
会場は札幌のゲストハウス「Ten to ten Hostel&kitchen」にて。中島公園、すすきのから近く好アクセス。札幌に住んでいた頃はこんな面白い空間があったなんて全く知らず、頻繁に足が向くエリアでもなかったのが悔やまれる。
厚真町、下川町、中川町の3町が参加。
厚真町
厚真ローカルベンチャースクールという体制が強力。Eターン(Entre-turn=起業家型移住者)の発掘・育成を目的とし、地域おこし協力隊も任期後の起業を前提に募集。
札幌圏で1個50円の卵を販売する農家や、古民家を改装したパン屋、未経験からの林業家など、バラエティに富んでいます。
協力隊導入の目的が明確な自治体ですね。ゴール=起業して定住という。
そのため任期中の時間は大いに準備に充てられるそうです。全面的な支援体制が素晴らしいので、どんどん成功例となる協力隊員(移住者)を増やし続けて「協力隊を導入する際のスタンダード」と言われるまで昇華させてほしいですね。
よく言われる「町にビジョンが無い」とかどうでもいいんですよ。移住してくる人間がビジョンを持っているor任期中に見出すつもりであれば、黙って支援してくれりゃいいのです。
下川町
素敵なイベントの森ジャムが開催される下川町。スキージャンプ界のレジェンド、葛西選手の出身地でもあり、なんとアイスキャンドル発祥の地でもあるそうです。
環境未来都市構想をまちづくりのモデル構想に掲げ、持続可能な循環型森林経営、バイオマスエネルギーによるエネルギー自給など、応援したくなる取り組みばかり。
アロマオイル作りなど、バイオマスエネルギー循環内での事業はまだまだ生まれそうです。
そして最も印象に残ったのがあるキーワード。「ワーク・ライフ・バランス」ならぬ「ワーク・ライフ・リンク」。
この言葉が示すライフスタイルはkuro隊員が説明するよりも、下記の素晴らしいリンクをご覧いただきたい。
kuro隊員も昨年の視察研修の際に訪れたMORENA。
こんな暮らしをしたいって人は探せば決して少なくないと思いますが、まぁ結局パイの奪い合いにはなっちゃいますよね。
「地方に移住して好きな事して生きていくぞ!」って人が増えたとして、誰もが成功できる訳ではないのは明らかですが、応援というか受け入れる体制は作りたい。
とりあえずMORENAのカレーは美味でした。
中川町
下川町と同じく林業が盛んな町。割と好評価らしい家具メーカー「旭川家具」に原材料を提供しているようです。
このプレゼンで印象に残ったのは移住者を支える確かな体制。
「精神的な支援ではなく、販路紹介など産業構造としてしっかり稼ぐための支援をする」という体制。これは正直、精神的な支援よりありがたいし必要なもの。
途中で入電があったりして、あまり深く話が聞けず,,,残念。
移住促進×ナリワイ
今回のセミナーに参加して思った事は、活気ある自治体は移住促進が盛んだなぁという点。それもちょっと面白そうな人材を集める方針。
移住定住促進は民間の事業としてはまぁ成り立たないであろう事業モデルのため(kuro隊員の発想が貧困なだけかも知れませんが)、行政からの助成金ありきの事業となるでしょう。
ボルダリングDIYとか、そんな勢いで面白い移住者を呼び込みたいなぁと漠然と思っていましたが、あまり行政と関わる移住促進事業は考えていませんでした。
だって好き勝手にできないじゃんね。
と思って敬遠していましたが、厚真町のように協力隊の職種をしっかり絞って移住者を狙いにいくなら、行政の力とお金はやっぱり必要だよね、と。
じゃあそのために行政のルールに基づいた事業をするのか...?それはkuro隊員が本当にやりたい事なのか...?
そんな事を考え始めたら、なかなか2年目の活動方針が定まりません。
最後に
とりあえず、移住希望者は割安で滞在できるゲストハウスor民間ベースの移住体験住宅という受け皿を作った上で、行政と連携した移住事業を目指すのかを決断したいと思います。
ノンビリしてられないなぁ。
ではまた(^O^)/