こんにちは。
北海道十勝地方池田町の地域おこし協力隊、kuro隊員です。
kuro隊員の旅行観
理想の旅行
旅行先やドライブ中、景色が良かったり空気が美味しそうな風景を見ると、思わず車から降りてフラっと散歩してみたくなります。
時間に追われた観光スケジュールだとそんな時間が取れないこともあります。少ない休みを旅行に充てると、割と弾丸系の旅行になりがちじゃないでしょうか。
kuro隊員も弾丸系旅行が多めです。「アレ見てコレ見てついでにアッチもコッチも見たい」なんてアホみたいに詰め込むからそうなるんでしょうけどね。
個人的な理想の旅行とは、やはり1~2週間くらいかけて1~2か所の宿を拠点として滞在することですかね。
別に優雅なリゾート地でなくとも、小さな宿でも何でもいいです。周りに大して観光スポットが無いor1回行けば充分な地域でもいいんです。
1週間も同じ地域をブラブラすれば、地元の人たちとの交流が嫌でもあるでしょう。
田舎特有の小さな宿の気難しいおばあちゃんと仲良くなってみたり、宿の近くの冴えない小さな酒場の客と意気投合してみたり、港で連日ボーっと海を眺めていたら漁師のオッチャンに「外国語かな?」と感じるくらいの方言で声かけられてみたり。
そんな出会いを経験した時、きっとあなたは思うでしょう。
「あぁ、旅っていいなぁ...」
そうです、旅行じゃなくて「旅」と認識するはずです。
旅行と旅の違いとは?
めちゃくちゃ適当な線引きですが、目的がある観光=旅行、目的は無いけどどこかへ行く=旅、って感覚でしょうか。
「羽田から新千歳空港へ移動して昼は札幌観光夜はすすきの。2泊後に旭川に移動して旭山動物園と層雲峡温泉を堪能して2泊、そのまま南下して富良野でラベンダーを見て1泊、さらに南下して帯広でばんえい競馬を見て豚丼食べてガーデン巡りして池田町のワイン城行って夜は北の屋台で計2泊。そこから新千歳空港に移動して羽田へ」
って練り上げられた観光計画。これはこれで素晴らしい。
池田町の下りが太字なのは見逃して下さいね。
でもそれを旅って感じますかね?
逆にこんな感じはどうでしょう。
「とりあえず羽田から新千歳空港へ。まずは太平洋沿いに南下して行って観光地として有名な函館に行くつもり。途中で海鮮が美味しい町があればそこに何泊かするかも。最悪ケツが詰まれば、函館空港から飛べばいいしね。全体の工程?そんなの決めてないよ笑。大体1週間くらいが目途かなー。物足りなければもう1週間いようかな?」
自分で書いておいて、こんなこと言うのもアレですがね。
うわーそんな素敵な旅したいわ。
同じ1週間でも、旅行と旅の違いが何となく伝わったでしょうか。
決して無計画=旅ではありませんよ。誤解しないように。
宿泊先の地を歩く
バスでも電車でも車でも、旅行と言うからには何らかの交通手段を利用して目的地に到着する訳ですよね。
さて、長距離移動を終えて宿にチェックインしました、と。夕食まではまだ2時間くらいあるなぁ、と。
そんな時、あなたはどうしますか?
①移動で疲れたから夕食まで仮眠
②温泉に浸かる(温泉があれば)
③とりあえず部屋のTVを観ながらお茶菓子を楽しむ
④ちょっとその辺ブラブラしてみようぜ
あくまで個人的な意見ですが申し上げます。
②か④でしょ。
温泉が評判の良い地域なら②も当然アリ。
でも、その地域のその時間を味わえるのはごく一瞬な訳ですよ。
チェックインは大体15:00以降。温泉地なら数軒の宿が軒を並べているので、同じように夕食までの時間をどう過ごすか?と考えている人が多いはずです。
そんな同志(?)が街に繰り出し、活気に溢れる土産物店。観光地ならではの個性溢れる店員がフル稼働。
その瞬間がすごい面白いなぁと思います。
いわゆる「おもてなし」スキルが必ずしも高いとは限らないけど、逆に感じる現場のリアル感。
観光地に求められる変革
観光地として北海道がさらに伸びるために必要なことなんて、はっきりしてると思うんですよね。
- 国内外からのLCCによる安価なアクセス
- 自然の保護
- 雪と食(農業)を中心とした観光コンテンツ
- 観光地スタッフのレベルアップ
素人の意見で恐縮です。でもそんなに的外れでもないと思います。
特に観光地スタッフのレベルアップ。というか観光に対する価値観の変革。
悲しい事に、未だに外国人観光客を良く思わない宿泊施設は多数あります。
確かにマナーにおいての文化は全然違います。日本人観光客は海外でも高評価なのは事実。ヨーロッパのホテルによる「ベストツーリスト」に日本人が選ばれたのも事実。
でもその理由の中には「ホテルに苦情を言わない」という意見があります。
英語が話せないのか国民性かはわかりませんが、ホテルにとって都合がいい客だからって理由でもありますよね。
観光地で働くor観光客を目にする日本人からすればその逆。
マナーが悪い=来てほしくない客。
その観光客が落とすお金で自分たちの給料が支払われているのも事実のはずなんですがね。正直、ビックリするくらいその事実を認識していない観光事業者は多いと思います。
断っておきますが、実際に観光地で働いていた経験からの意見です。
インバウンドが来なかったら潰れるだろって思うことは多々ありました。インバウンドの団体が来ないとお客さん一桁じゃんか、とか。
「商売としてお客さんを迎えてんだから、言葉は通じなくても笑顔で対応すりゃいいじゃんかよ」とは言いませんでしたが。自分の食い扶持は守るセコい男、kuro隊員。
でもね、本当に自分たちが変わっていこうと思わなければ一過性のブームで終わる危うさがあると思います。
せっかく北海道が世界的に注目されている今、そんなの勿体ないよなぁと思います。
だからって何かを変える力はありませんよ。
ただそう思うってだけです。無責任な男、kuro隊員。
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余談
ちなみに元々この記事は「健全な精神は健全な肉体に宿るのか~マラソンランナー1年生(30歳)~」というマラソンについての想いを書き連ねる予定でした。
が、旅行先で散歩やランニングするっていいよね!って話から入るつもりが、なぜか旅行&旅の違いについての前口上を書いている内になんだかノッてきてしまいまして。
こんな散文にお付き合いいただき感謝します笑
ではまた(^O^)/