池田町地域おこし協力隊~kuro隊員の活動日誌~

平成28年4月。30才目前にして、北海道池田町地域おこし協力隊として移住したkuro隊員の活動をダラダラ綴ります。

【書評#2】人生の勝算(前田 裕二著)~"自分で決めた"から"仕事に狂う"努力家~

こんにちは。

北海道十勝地方池田町地域おこし協力隊、健康診断の結果が思わしくなかったkuro隊員です。

人生の勝算

ずっっと前から、なんなら当blogを書き始めた当初から、読んだ本のレビューを書こう書こうと思っていたのに、全く書けていませんでした...。

本買う→読む時間無いなぁ→読んだけどまとめる時間無いなぁ→忘れる。

そんなしょうもないループにハマっていましたが、内容を忘れないためにもアウトプットしたかったのですよ!

ひと眠りして若干体調が回復したような気がするので、このチャンスに書評書くよって話!

Amazon kindle Unlimitedで無料で読める書籍を中心に紹介していきます。

本当は紙の本のほうが読みやすいんだけど、車で30分かけて買いに行くorネットで購入して届くのを数日待つ、だと読むのが億劫になっちゃうんですよ...。

今読む時間あるぞ!って瞬間に手に入らないと、つい後回しにしてしまうので、最近はもっぱらkindleで読んでます。

概要

タイトル:人生の勝算

著者:前田裕二

表紙(帯)の煽りがけっこう好き。

秋元康「勝算なんて何の根拠もないことを、この若き経営者は知っている。だから、前田裕二を信じた。」

堀江貴文「秋元さんが"堀江以来の天才がいる"というから会ってみたら、本当だった。」

 

プロローグ-経営はストリートから始まった-

軽い自己紹介と本書の紹介。

  • 小学6年生の時にギターと出会ったことが経営者の始まりだった
  • 著者が手掛けるライブ配信サービス"SHOWROOM"について
  • 各章の紹介

 

以下、各章の要点と印象に残った部分をザザッと紹介!

 

第1章 人は絆にお金を払う

原点となるギター弾き語り時代

経済的に不自由だった家庭環境において、自分でお金を稼いで自由を得たい、という思いから、小学生の頃からストリートライブでお金を稼ぐことを思いつく著者。

選曲、場所、客層、付加価値など、トライ&エラーを繰り返して徐々に投げ銭の額が増えていく成功体験をする。

  • 時間差でリクエストを受ける
  • 「モノ(演奏)対ヒト」ではなく「ヒト対ヒト」
  • コミュニティがビジネスへと進化するプラットフォームの存在

など。

 

なぜスナックは潰れないのか

流行っていないように見えるスナックは"すべてのファンビジネスの根幹"であることについて。

地方出張に行くと、必ず現地のスナックを訪れます。

これはすごい共感。

地方のスナックほど、オーナーや住民の個性が覗ける場所は無い!と思う。

 

モノ消費からヒト消費へ

スナックの常連客が求めるモノは、形あるモノではない、という話。

コミュニティ形成に必要な5つのエッセンス(①余白の存在 ②常連客の存在 ③仮想敵 ④秘密や共通言語 ⑤共通目的やベクトル)についても言及。

 

AKBグループが強い理由

AKBのメンバーを"余白の宝庫"と評する理由と効果について。

今の世の中から求められるアイドルorアーティスト像の変化に関しては

「自分がいなくても、このアイドルやアーティストは成立してしまう」という感覚にオーディエンスがなってしまうと、熱を帯びたコミュニティは生まれにくいのです。

きっとお気に入りの売れてないバンドに思う、インディーズ時代から応援してきたけど、メジャーデビューした時からどうでもよくなった、みたいな感覚なんでしょうかね。

完璧ではなく、自分(ファン)たちの応援が必要なんだ!と思われるのが現代のアイドル像。

 

ファンの「中の人」化でコミュニティが強くなる

中の人=運営側の意味。

自主的に応援企画や動画を製作するなど、熱心な常連客がコミュニティにもたらす強固生について。

「えんとつ町のプペル」(西野亮廣著)の例も引用されている。

 

AKBはスナック街である

総選挙は仮想敵の仕組みである点について。

圧倒的人気の1位に勝つために、2位以下のメンバーのファンが1位を仮想敵に見立てどうすれば勝てるか?もっと人気が出るか?と知恵を巡らせる。

すると上述したコミュニティ形成に必要なエッセンス⑤共通目的やベクトルが発生する、とのこと。

 

共通言語があるかどうか

SHOWROOM内でのAKB配信時には、ファンが自発的に共通のアバターを使用する、という共通言語が自然発生。

コミュニティ運営とは、一つの村を作るようなものです。

この例え、いいですね!

  • 村にある課題=余白の存在
  • 同じ村に住み続ける同志=常連客の存在
  • 同じルールの共有=共通言語の存在
  • 同じ敵と戦う=仮想敵、共通目的の存在

地域おこしも、まさにコミュニティ形成の問題が大半じゃないかと...。

 

コミュニティ作りがあらゆるビジネスの鍵になる

メルカリやよなよなエールのように、近年ヒットしているモノには、自然とコミュニティが機能していることが多い。

単純なモノの売買の向こうに、値下げ交渉などを通してヒトの存在を感じられるメルカリ、企業とユーザーの距離を近づけるファンイベントを開催しているヤッホーブルーイング(よなよなエールの製造メーカー)。

 

この辺に真新しいことは感じませんが、逆に言えば、コミュニティの形成はそれだけビジネスにおいての常識、ということで。

第2章 SHOWROOMが作る新しいエンターテイメントのかたち

ここからちょっと端折っていきます。あまり事細かに内容書くのは色々よろしくないので。

ポイントだけ箇条書きしていくので、詳細が気になる人は書籍を読んでみて下さいな。

  • 著者がSHOWROOMを立ち上げた理由は、後天的な努力や工夫で、既存のエンターテイメントに食い込む仕組みを作りたかった
  • 現在の芸能界を4象限に分類
  • SHOWROOMはスナックなどのコミュニティをバーチャル空間に無数に作るもの
  • 「クオリティ」の定義が"ただ歌がうまい""芸が面白い"から、ストーリーや絆へと変わってきている
  • SHOWROOM内では仮想のキャラクター=アバターでも、常連客同士のつながりは芽生える
  • 現代のクオリティコンテンツは"ファンとのインタラクション(相互作用)"である

などなど。

AKBの事例がいくつか登場しますが、全然詳しくないkuro隊員でもわかりやすい書き方でした。総選挙があるってことぐらい知っていれば理解できると思う!

 

第3章 外資系投資銀行でも、求められたのは「思いやり」

著者の過去について。

  • 初任給で年収500万円(!)のDeNAではなく、外資系投資銀行に就職
  • 尊敬する上司が圧倒的に人から好かれる人だった
  • 人に"好かれる"のではなく、"好きになる"方が大事
  • 何度も自転車のサドルが盗まれたので、そのまま立ち漕ぎのみで通勤してたら朝5分の余裕ができた
  • 「プライドはコミュニケーションの邪魔になる、バカを演じきれ」
  • 電話1本でも「今お客さんが求めている尺の話は何か?」を分析
  • 放置自転車問題を解決したいなら、「停めないでください」ではなく「自転車捨て場」の貼り紙をすることが他者の目をもつこと

などなど。

成功者の昔の苦労話というか、普通のビジネス書っぽい内容です。

今でこそ働き方改革が叫ばれていますが、前田氏のように大きな成功を収めるには徹底的に考え分析しながら睡眠時間を削って働く、という超絶ブラック状態もやむなし。

結局は本人が望んでする仕事を制限する必要は無いんだよなぁ、と思う訳です。

 

第4章 ニューヨーク奮闘記

ここも過去の話。

  • 入社2年目でアメリカ本社へ栄転
  • 仕事に没頭する生活の中、親しい人の訃報により価値観が変わる
  • 頑張る=見極める+やり切る
  • 24時間、365日を仕事や仲間のために費やしてもいいと思っている
  • 価値観の深堀りと言語化ができていない状態での意思決定は、後悔する確率が高い
  • 家族が全てと決めた兄、仕事に狂うと決めた自分。そこにどちらが幸せな人生かの優劣などない

などなど。

渡米後も限界まで仕事に打ち込みトップクラスの営業成績を挙げていたようですが、日本よりもプライベートを重要視するアメリカ本社では"クレイジーなヤツ"と思われていたそうです。

 

第5章 SHOWROOM起業

DeNA入社~起業準備の話。

  • 証券マンとしての実績は充分だが、実業家としての経験値は0だったので、DeNAで修行することを決意
  • 中国のライブストリーミングサイト「YY直播」からバーチャル空間での承認欲求ニーズに気付く
  • 3か月間ろくに寝ないで全力で準備するが、初回の配信は大失敗
  • 全く売上の立たない期間でもブレないビジョンを作っていた
  • 幅広いジャンルの配信を目指すSHOWROOMだが、他社との差別化のために敢えて初期は専門店風に打ち出す必要があった
  • 最初の専門的コンテンツとして"アイドル"を採用した理由は、演者もファンも圧倒的な熱量を持っていたから
  • アイドル業界にパイプが無いからこそ、何も失うものもなく恐れずに営業し続けることができた

などなど。

DeNA社内では新規事業の継続について、撤退条件などもシビアに決められている中での奮闘。

 

第6章 SHOWROOMの未来

文字通り、SHOWROOMの今後について。

  • 直近の目標は日本一、その次はGoogleを超えて世界一
  • SNSの次にくるものはライブストリーミングに間違いない
  • ハード面の進化はわからなくとも、かつてのスマホのように新しいデバイスが登場する時が、ライブストリーミングを含めたコミュニケーション革命が起こる時かも知れない
  • 先進的なネットサービスがアメリカ発なのは、アメリカ人はルールを作ることに長け、日本人はルールの中で成果を挙げることに長けているから
  • "努力と情熱のような後天的な資質でも、誰もが高みを目指すことができる"ことを証明するために、SHOWROOMで世界一を目指す

世界一を目指す!と高らかに宣言しています。

道のりは当然険しいでしょうが、その意気は純粋に応援したいと思います。

SHOWROOM自体、この本読んで初めて知ったレベルのkuro隊員が応援してもしょうがないですがね!

 

雑感

今回に限らず、大体のビジネス本を読んで抱く感想として

  • すげぇ行動力
  • すげぇ行動量
  • 自信に満ちた言葉
  • 自信に満ちた展望

あたりを感じるのですが、"人生の勝算"も例に漏れずそう感じました。別に皮肉や嫌味じゃなく、これだけの努力家がフルリソース注ぎ込んで一点集中してるんだから、そりゃ言動にも行動にも自信が現れるし道は拓けるわな、と。

 

印象に残った点は前述した通りですが、実は一番共感できたのは人生観的な部分で↓

僕が仕事にすべてを捧げられるのは、色々な生き方の選択肢がある中で、「仕事に狂う」と決めたから。

(中略)

もちろん、途中で違うと思ったら、一旦、陸に戻って、また別のコンパスと地図を持って航海に出れば良い。

若い頃は仕事に傾倒していても、子どもが生まれた後に、家族を大切にする生き方に転換するのもいいと思います。

これよこれ。

直接的に大きな迷惑を被っている立場の人が言うならまだしも、"自分で決めたこと"は他人が口挟むとこじゃないんですよねー。

さらに言うと必要性を感じて方向性変えた瞬間に、"ほらやっぱりな、だから最初から俺は無理だと思ってたんだよ"みたいに謎の評論家気取りが湧いてくることも日常茶飯事ですよねー。

わざわざ人を不愉快にさせる事は言わんでよろしい、って社会や学校で習う以前のマナーを知らない人を減らすためにも、前田氏のような著名人がどんどんこの考えを発信してほしい!

 

ちょっと話が逸れましたが...。

結局、大きな目標を叶えるためにどれだけ目の前のことに全力をブツけることができるか、という結論に帰結する訳ですな。

成功者のサクセスストーリーって、TVのドキュメンタリーでも本でもSNSでも、いくらでも知る機会があるけど、"それだけ努力できるのも才能(だから自分には無理)"って反応しちゃう人も一定数いるじゃないですか。

わからんでもないけど、どうせ同じ時間使って情報を得るなら、それが少しでも自分にとって価値のあるものにした方がよくないっすかね。卑屈な捉え方をするのは、間違いなく後天的な思考がもたらすものじゃないっすかね。

 

以上、先天的な才能やコネではなく、後天的な努力と情熱を汲み上げるエンターテイメントの仕組み作りに、命を懸けている前田裕二氏の著書でした。

 

最後に

ちゃんと書評を書いたのはマンガ以外では初めてですが...。

読む+書く=所要時間4時間弱。

 

早く書評書くのに慣れないと、また書き続けられなくなる予感...。

ではまた(^O^)/

 

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