池田町地域おこし協力隊~kuro隊員の活動日誌~

平成28年4月。30才目前にして、北海道池田町地域おこし協力隊として移住したkuro隊員の活動をダラダラ綴ります。

1か月でハーフマラソンサブ2を目指す話Vol4~フードバレーとかちマラソン2017~

こんにちは。

北海道十勝地方池田町地域おこし協力隊、任期の半分を終えたkuro隊員です。

走り納めはフードバレー

当記事で2017マラソンシリーズも4本目。ついに本番を終えた今回はレースのレポートです。

練習不足だったkuro隊員は無事完走できたのか?そしてサブ2を達成できたのか?3時間かけて作成したプレイリストは効果的だったのか?

2017年のマラソンシーズン走り納めとなるレースを振り返ります。

とにかく写真を撮る余裕は無かったので、文字だけのレポートですがご容赦下さいませ。

シリーズVol1~3はコチラ↓

www.kuroroman.com

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天気予報通りの悪天候

起床~出発まで

2017年10月29日(日)AM6:30。

いよいよ大会当日の朝はどんよりとした暗い空。道路には大きな水たまりができており、そこに小雨がポツポツと落ちて波紋を作っているのを見て思わずため息。

予報通りの天気は覚悟していたものの、「あぁ....やっぱり雨降ってるのか...」とガッカリ。どうせ練習不足で厳しいレースになるので、せめて十勝晴れの青空の下を走りたかったなぁと嘆いても、こればかりはどうしようも無いので諦める。

天気が良ければRED POINTのスタッフTシャツを着て走ってPR作戦も断念。時には潔く諦める事も大事っす。雨対策に購入したウィンドブレーカーを着る事に決定。

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準備は概ね前日に済ませていたので、最後の作業としてゼッケンを服に付ける。No643。何の語呂合わせもできない数字。買ったばかりのウィンドブレーカーに安全ピンを刺す瞬間はちょっと辛かった。

いざ出発~スタートまで

コンビニでおにぎり2つとカロリーメイト、ウィダーインゼリー、ポカリを買い込み帯広市へ。道中急な便意に襲われトイレへ寄り道。「レース前に出血してたまるかよ」と痔を気遣い慎重に用を足していたら大きくタイムロス。

ハーフマラソンのスタート地点は帯広駅近くの藤丸。出走は9時ジャスト。

8:15に周辺に到着するも、マラソン出場者用の無料駐車場は既に満車。近くのパーキングをウロウロと探してタイムロス。8:30=出走30分前にスタート地点に到着し急いでウォーミングアップに励む。

しかし寒い。全然身体が温まっていないし筋肉も伸びていない。寒さと筋疲労により途中で脚つって悶えるイメージが頭をよぎる。そんな惨めな負け方はしたくない...なんて思ってたら「そろそろスタート3分前」のアナウンスが。やべぇぞ。

しかたなく不完全なストレッチを終えて列に並ぶ。スタート地点はタイムごとに区切られており、最前列はシード選手が並び、その後ろには1:30~1:59のように並んでいく。つまり早いランナーは前の方、遅いヤツは後ろ行ってろって事。勝負の世界は弱肉強食。

kuro隊員は一応2016年にサブ2(ハーフマラソン2時間以内で完走する事)をギリギリ2回達成しているので、~1:59の群れの最後尾へ。どうせ前半はペース抑えめに走るつもりだったが、アップ不足なのでビビって最後尾。これも作戦、と思い込む。

スタート1分前。ボタン一つでウォークマンのプレイリストが再生されるよう準備。よし、あとは無心で2時間走るだけ。

9:00ジャスト。ついにスタート。イヤホンから流れ始めるTRAIN-TRAIN。

我慢の前半

~5km

参加人数が多ければ多い程、スタート直後は思うようには走れない。スタート地点が完走タイムで区切られているため、周囲は同程度のタイムを持つランナーばかりとは言え、ペースやコース取りは様々。

人混みの中、自分のペースで走れないのはなかなか体力と神経を消費するが、余計な事を考えていてもどうしようない。水たまりに踏み込まないよう足元に注意しつつ、意識はイヤホンから流れる最強のマラソン用BGMへ。

しかしプレイリストを走りながら聴くのは本番であるこの瞬間が初めて。「あれ、この曲が流れるのって何分くらいなんだっけ」と記憶を辿っている内に身体が温まってくる。少し呼吸が速くなり脚にも数km走った感が生まれる。

「これくらいの疲労感なら6~7kmかな...」と自分の感覚を頼りに都合よく計算していたら、目に飛び込んできたのは「5km」の看板。コースには1kmごとに距離の表示がある。

「まだ5km!?結構疲れたんだけどヤバいんじゃないのこれ」と焦る。前半は抑えめに走る作戦であり、ゆったりとしたペースで走っているつもりだった。5kmなんて疲労を感じずに軽いアップ感覚で走れる距離だと思っていた。

練習で抑えめのペース(ハーフ完走で2:03:00くらい)なら13.5kmでも息が上がらなかったのに、やはり練習と本番は違うのだと実感。しかし本番で結果を出せなきゃ練習の意味など無い。

誤算に焦りつつも、まだ全体の1/4の距離。無理に後れを取り戻そうとペースアップしても残り15kmには耐えられない。結果後半で大きくペースダウンし、良いタイムは出ない。それが2016年で学んだ結果である。

プレイリストは早くも8曲目のCOME ON(VERSION 1)(Blankey Jet City)に突入していた。この曲が終わるころには6km近くの予定だったはずだが、気持ちだけ焦っても余計な体力を消費してしまう。ペースが乱れぬよう無心で浅井健一の声に集中した。2番のAメロをオクターブ上げて歌う声がいかにも浅井健一的ボイス。

5km~折り返し地点

折り返し地点前、8kmほどから坂道に差し掛かる。混雑するスタート地点に続いて第二の消耗ポイントである。

急勾配ではないにしろ長く続く上り坂は正直しんどい。ちょうど半分の距離である折り返し地点。この時点のタイムが完走タイムの目安となるが、前半最後の消耗ポイントであるロング坂道でタイムを落とすのは明白。

だからと言ってロング坂道を勢いよく駆け抜けては後半バテる。だからこそプレイリストには心を落ち着かせる曲を並べた。抜かりはない。

11曲目のTOO MUCH PAIN(THE BLUE HEARTS)が流れ始め、甲本ヒロトのブルースハープに心癒されながら走る。ペースは速すぎず遅すぎずを保っているが坂道を走り続ける脚は熱くなってくる。心無しかハートも熱い。でもまだ体力に余裕はある...と思ったら。

折り返し地点の直前からランナーズハイに突入するために組み込んだ13曲目、Born To Run(Bruce Springsteen)が早くも流れ始める。あれまだ9kmの看板も見えてないんだけど。1km近く想定から遅れているって事かい?想定の範囲外。

途中でタイムを気にするとペースを乱してしまう未熟なランナーなので、レース中はあまり時計を見ないように努めているがさすがに気になってウォークマンの時刻を確認する。

時刻は9時57分。折り返し地点まであと7分くらいかかったとして、それを単純に2倍したら完走タイムは2時間8分となる。うわぁサブ2達成できないじゃん。

ちょっと遅れ過ぎている事に気づき、予定より早いがここから徐々にペースアップ。苦しそうに喘ぎながらロング坂道を走るランナー達をごぼう抜きしていくのは実に爽快...なんて訳もなく自分自身も非常に苦しい。これヤバいかもね。

そして折り返し地点へ。イヤホンからは14曲目のMy Brain is Hanging Upside Down(Bonzo Goes To Bitburg)(The Ramones)が流れ、既に曲の終盤。いついかなる時に聴いても胸躍る曲。スクール・オブ・ロックの挿入歌としてもアツい場面で使用されている名曲。さてちょっとは遅れを取り戻したか...?

しかし。坂道を気合でペースアップしたおかげか、脚も身体も完全に温まり気持ちも「ここからガンガンとばすぜ!」と超攻撃的。だいたいこの気持ちになるとオーバーペースに陥るのがkuro隊員のパターンだが果たして。

とりあえず、

ランナーズハイ突入。

気合の後半

折り返し地点~15km

15曲目のotherside(Rancid)のリズムを超えるハイペースで坂を下る。もう脚が止まらない。練習中でもこんなペースで走らないんじゃないかってくらいのスピード。

次々とランナーを抜き去り、覚えている限りではそのまま2km程はほぼ誰にも抜かれず突っ走る。もう夢中。夢中過ぎて給水所1か所すっ飛ばす。あぁ凡ミス。

でも爽快。脚は軽いし呼吸もまだ乱れていない。そういやマラソン前くらいは禁煙しようと思っていたけどしてない。でも全然息が苦しくない。

そんな事を考えながら、あっと言う間に気付けば14km地点に到達。ここで再びウォークマンで時刻を確認。時刻は10時19分。あと40分で7kmならギリギリでサブ2いける...のか?回転が遅くなってきた頭でペースを計算。

今までの14kmを1時間20分(80分)で走ったって事は、ペース配分の差はあれど7kmあたり40分。残りの距離と時間も7kmと40分。

よっしゃサブ2もらった。

練習で13.5km走っていたおかげか14kmを過ぎても呼吸はさほど乱れず。下り坂が終わって平地だけどペースは変わらず快調。股関節と両肩がダルいのと右膝に多少違和感はあるが残り7kmなら誤魔化し通せる。

沿道の応援者たちとタッチを交わす余裕もある。表情もまだ保ててる。プレイリストはランナーズハイが消失した時の絶望感に備えて(?)並べた、敢えてちょっと憂鬱な曲を流し始めている。今流れているのはCome As You Are(Nirvana)

しかしまだランナーズハイの魔法は消えていない。グランジというシーンを築いたnirvanaのフロントマン、カート・コバーンの歪んだ声がむしろグイグイ背中を押している。これは嬉しい誤算。サンキューカート。

15km~ゴール

いよいよレースは佳境。だいたいここまでは順調でも、ゴールの見えてきたこの辺で体力と気力が底を尽きやすい。

限界を迎えたのか、それともアクシデントか。走り続ける事ができずトボトボと歩いているランナーたちを何人も追い抜く。「君たちの分まで頑張るからな...」と勝手に彼らの意思を拾いながら。もう思考すらハイになっている。

プレイリストもいよいよ最終章。「無条件に元気が出る曲」を並べたゾーンに突入。その先頭を飾る24曲目はRUNNERS HIGH(the pillows)。まさに曲名通り、レース終盤の「もう一頑張り!」に相応しい1曲。Just runners high!

ところで全然ペースの落ちないkuro隊員。股関節は外れそうで右膝は確実に痛みが増しているけど、アドレナリン全開なのかペースが落ちない。マジか俺。早いぞ俺。

俺たちの明日(エレファントカシマシ)の有無を言わせない「がんばろうぜ!」ナンバーワン野郎(ザ・クロマニヨンズ)でテンションもキープ。余談だけどナンバーワン野郎の甲本ヒロトのブルースハープソロは映像で観たらマジで泣けるので注意。

気持ちはすっかり余裕で、「このままいけばサブ2は楽勝、体感的には1:52くらいでゴールできるっしょ」と思い始めたのが間違いだった。急にその時は来た。

 

 

 

...なんか右足の指が痛ぇ。

 

 

 

ランナーズハイ終了。

現在18km地点。残り3kmちょっと。

足先のトラブルと言えばマメができたとか、靴擦れみたいに皮膚が痛いとかならわかるんだけど。

なんか関節?骨?が痛い。人差し指から薬指まで満遍なく。

1歩1歩、着地の度にズキズキと痛み始め、それをかばって身体をよじってフォーム変更を試みるも効果無し。むしろ急に慣れない姿勢で走ろうとしたら余計右膝が痛い。雨も強くなってきた。最悪。

リタイアする程の痛みではない、とは言えこのペースではこれ以上走れない。痛ぇよ。もっと練習しとけばよかったよぉ。

そして徐々にペースダウン。すると追い打ちをかけるよう途端に襲ってくる疲労感。なんだこのコンボは。「弱り目に祟り目とはこの事か...」とかなんとか考えながらもしばらく走る。ただ走る。痛ぇ。

「もっとペース落とそうか...」と最高に消極的な考えに至った頃、ふとイヤホンから聞こえてきた歪んだギターのカッティングが心地よいイントロ。これはkuro隊員の大好きなNoNoNo(THE BLUE HEARTS)じゃないか。ハーフマラソン用に組んだプレイリストの細かい曲順は全然覚えていないけど、最後の曲は悲しみの果て(エレファントカシマシ)。悲しみの果てが流れ終わる頃にはスタートから2時間経過、すなわちサブ2の失敗を意味する。

しかしここで「いや待てよラスト直前の曲がNoNoNoだったはず!」と思い出す。ついさっき20kmの距離表示の看板が見えた。つまりゴールまであと1kmちょっと。

NoNoNoが流れている内にゴールすれば1:55くらいのはず。もちろん自己新記録。そう思ったら再びランナーズハイ発動。

もう目の前のランナー全てを抜き去る気持ちで走る1km。泣いても笑っても最後の1km。抜いたランナーの数は13人目くらいまで数えたけど、あとはもう数える余裕全く無し。

きっとフォームはめちゃくちゃだったし、表情もぐちゃぐちゃだったと思うが、そんな事はお構いなし。

とにかくゴールへ。

ゴールへ。

ゴール......!

 

フィニッシュ。

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タイムは自己新記録の1:57:24。2016年のフードバレーが1:59:07だったので、ほんのわずかな記録更新だけど喜び以外の感情は無い。やったよ俺。ナイス俺。

ゴール後のエリアには色々とフード販売のブースがあったけど、2時間走った上に雨に打たれ続け冷えた身体に全く余裕無し。一直線に車を停めたパーキングへ向かう。あぁ右足の指痛ぇ。

パーキングに到着して着替えようとするも、汗と雨で身体にピッタリ張り付いたインナーがなかなか脱げない。「よいしょっ!」と気合い入れて脱ごうとしたら右太ももがピキっとつった。

悶絶。

でもオチができて良かった。ただ単に「練習不足だけど目標のサブ2どころか自己新だぜ!やっぱ気合いと根性だ!」で終わったら反省も教訓も無い。やはりランナーズハイによる練習ペースを超えた走りは身体への負担は大きかった。

オチをありがとう俺の右太もも。

完走~帰宅

どうにか着替えを済ませて帰路につく。

自己新記録達成の興奮が醒めれば「とにかく早く帰ってシャワー浴びてストレッチして寝たい」、それ以外の感情は無い。

しかし大量に汗をかいたので塩分補給のランチを検討する。マラソン後は大体ラーメンと相場は決まっている。知らんけど。

帯広市内をうろつくのは面倒くさいし池田町まで腹はもたない。なおかつ「まんぷく十勝」の掲載店ならblogネタにできる、という自己都合丸出しの条件に唯一合致したのはここ。

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寶龍幕別店。ハーフ完走後のkuro隊員の希望全てを満たす店。時刻は昼飯時の12時半。店内はほぼ満席だがカウンターは一人分空いているので即着席。これだから一人メシは気楽で止められない。

詳しくは次回のまんぷく十勝食べ歩きシリーズにて。

大盛辛味噌ラーメンを平らげ満腹で池田町の自宅に帰り、もう一つのオチに気付く。

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激走を物語る靴下の穴。しかも両足。出発時はほつれてもいなかったのに...。

さよなら靴下。

最後に

事前準備が万全にこした事はないけど、例え時間が足りなくとも工夫と気合いである程度の結果は残せるのだと改めて思いました。

でもやっぱり、そんな一夜漬けっぽい場当たり的な対処じゃなくて計画的に練習を積み重ねた方がいいと強く思いました。むしろいい歳こいた大人なので計画的に物事を進めたいと心から思う。

 

長期的な正しい努力が物を言うマラソン、みなさんも始めてみませんか?

間違ってもkuro隊員のように適当なレースはしないようご注意下さいませ。責任はとれませんよ。

 

ではまた(^^)/

 

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