"元"池田町地域おこし協力隊~kuro隊員のその後~

平成31年3月に池田町地域おこし協力隊を卒業したkuro隊員の"その後"をダラダラ綴ります

地域おこし協力隊の自由度~池田町の場合~

こんにちは。

池田町地域おこし協力隊かつ駆け出しボルダラー、kuro隊員です。

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協力隊活動の自由度

自由さを感じる画像からスタート。

地域おこし協力隊を検討中の人にとっても現役協力隊の人とっても、結構重要な要素だと思います。この自由度次第で受け入れる自治体と地域の価値が決まると言っても過言ではないと思います。多分ね。

当blogのかなり初期の記事で言及したことがありますが、改めて掘り下げて書きます。

www.kuroroman.com

ミッション型orフリーミッション型

簡単に説明。あくまで個人的な見解なのであしからず。

ある程度明確なビジョンがあり、それに適した人材を募集するのが「ミッション型」

例としては...。※名称は「JOIN」の募集情報に基づいて記載。

  • 自然環境保護推進員(北海道池田町):エゾシカ解体施設運営&有害鳥獣駆除
  • 観光振興推進員(北海道池田町):観光協会に出向
  • ふるさと納税促進(高知県越知町):その名の通り
  • メロン栽培技術者育成部門(北海道芦別市):その名の通り
  • 信州型コミュニティスクール推進コミュニケータ(長野県木曽町):学校と地域の連携等
  • 移住定住コンシェルジュ(北海道標津町):空き家活用を絡めた移住定住施策の推進

などなど。

池田町の例を2つ上位に挙げたこと、北海道の例が多い事は気になさらないようお願いします。kuro隊員の北海道愛ですから。

どれも何となく担当する業務・活動がイメージしやすいのではないでしょうか。

 

対してフリーミッション型の例は?と言われると挙げるのが難しい。

実際にその現場にいないことにはフリーかどうかは判断できない(募集内容だけを鵜呑みにするのではなく情報収集必須!)ので、kuro隊員の例を紹介します。

 

池田町kuro隊員の自由度

結構自由です。本当にこんな放し飼いでいいのかってくらいに。

とりあえず役場に席があるので、朝は定時(8:45)までに出社します。

そこからは自由。

 

決まった業務は一応あるけど実質無いに等しいです。

所属しているのは産業振興課商工観光係ですが、主に移住フェア、町内イベント開催時と雑用しか強制される業務はありません。そんなに毎月毎月フェアやイベントは無いため日常的な業務と言えば、電話&窓口対応くらいでしょうか。電話を取るのがムダに速い男、kuro隊員。

それ以外は基本自由です。

ある時はボルダリング作ったりスノーキャンドル作ったり。

またある時はFacebookの数値分析してみたり魅力発信のため写真撮影したり。

 

池田町はいわゆる「当たり」の町だと思いますよ。本当に。

自由が許されるためには?

許容範囲を把握する

自由に活動できるが故に自己責任を求められる気もします。

自分で言うのもアレですが、放し飼いであればあるほどkuro隊員は担当業務の範囲をはみ出しても勝手に仕事を見つけられます。自称何でも屋なので。

SNSもblogも業務外でやってる事だし、ボルダリングDIYやスノーキャンドル作業を活動としていいかどうかなんて、役場の許可は一切得ていません。ダメと言われたら交渉に移りますが、そんな時間はハッキリ言って無駄。公務員という立場&組織である以上、即決即断できないのは理解しますが「検討するので時間が欲しい」のペースに合わせていたら時間がいくらあっても足りないので。

「検討したけどやっぱダメだわ」って結果でも、それまでに要した時間は誰も返してくれません。時間は返しようが無いし。

勝手に始めちゃって、ダメと言われたらその時考えればいいんです。ただし明らかにルール違反な事は最初からしないので、実際に後々になってダメ出しされたことはありません。

ノリと勢いの見切り発車は行動する上で大事な要素だと思っていますが、ルール違反な事ばかりを勝手に始めては、さすがに新しいルールや制限に縛られることになるでしょう。それは自業自得。

「どこまでがOKか?」その辺の許容範囲は探りを入れるなり想像力で察知しましょう。明示されていないルールのグレー部分はどこかに適当なラインが引かれているので。

役場所属でも協力隊は特殊な立場

勘違いしちゃいけないのは、一般町民から見たら役場職員に近い立ち位置の我々協力隊ですが、雇用条件や将来性なんて地方公務員とは天と地の差ですからね。という事は役場職員の何倍も努力しなきゃ自分が不幸になるだけのこと。

早い話、放し飼いをいいことに好き勝手やってる訳ですが、その全ては地域おこしに繋がることであり、協力隊任期後に定住するための下地作りです。後々に説明を求められたとしても、説得できる自信はあります。

ただし、それは信頼関係があってこそだと思います。大して実績も無く自主的に行動できない人がいきなり「自由にやらせてほしい!」と権利を主張しても聞き入れられないのは、都会でも田舎でも、役場でも民間企業でも共通の常識じゃないでしょうか。

結局は信頼関係に尽きます。

「アイツなら放し飼いでもちゃんとやるだろう」と思われるよう普段から行動して、少しづつでも自由を勝ち取りましょう。ダラダラ文句言ってるだけじゃ誰も話聞いてくれませんよ。

 

池田町ルール

池田町の地域おこし協力隊の活動に関するルールをご紹介します。

  • 各自のミッション(移住定住促進・まちなか活性化)
  • 任期後の定住に関する準備(ただし業務時間内の営利活動はNG)
  • ミッション範囲外でも地域おこしに関すること
  • 副業もOKだが自身のナリワイに関することに限る

これらは口頭で確認しただけに過ぎませんが、いくらでも拡大解釈が可能だと思います。というか勝手に拡大解釈してます。

わかりやすい例としてはボルダリングジム作り。ゆくゆくは料金をいただいてボルダリングを楽しんでもらう営利施設となるでしょうが「空き店舗再活用&商店街に賑わいを!」という理由で押し通します。まぁ本当に大してお金になるとは思っていないし、プレオープン後の管理運営もしばらくは無給で何とか回す予定なので副業にもなり得ない。

空き店舗が一つ減る、五輪種目となって注目されつつあるボルダリング、運動機会が減っているこどもたちも楽しめる(一定年齢以上)、本オープンすれば収益が発生して会社が一つ増える=町の税収が増える、雇用が生まれる可能性もある、協力隊の活用好例として注目が集まるetc。

メリットだけ並べると間違いなく地域おこしじゃんか、と思います。

ただしkuro隊員の定住に繋がるナリワイの一つになるかは不明だし、業務時間内に(将来的な)営利施設を作っていることになるし、協力隊の予算をつぎ込んで進めている活動でもないので、上記ルールと照らし合わせた時に果たして「協力隊の活動」に認められるかはちょっと微妙だと思っています。

 

ま、今のところダメと言われてないので、引き続き知らん顔して作業を続けますがね。

 

最後に

北海道の多くの現役協力隊員と情報交換をしてきて、やはり自由度の低い自治体は少なくありません。お互い承知の上での雇用関係なら口出ししませんが、何かしら理不尽だったり怠慢があって不自由なら、そこは変えた方が活動しやすくなるよ、と思うので。

変えるための行動を起こす発奮材料になればと思い、あえてちょっと強気な言葉で書いています。本当はもっと口悪いですがblogではこのくらいで。

参考になれば幸いです。

どうしても現状を打破できない時は、池田町の協力隊に転職?しましょう。

募集を出してくれ!と交渉しますので。※結果は全然保証できません。

 

長くなりましたがこの辺で。

ではまた(^_^)/~